「ラブクラフトレター」というゲームを遊びました。
手札1枚、山札から1枚引く、その2枚のうちどちらかのカードの特殊能力を駆使してほかのプレイヤーを負かしていく、というゲームです。
いやあ、面白いですね!!!
何が面白いって、ゲームのシステムとフレーバー(背景ストーリーや世界観)がめちゃくちゃ合致しているんですね!
このゲームの背景を説明すると…
一見普通の地球に見えますが、実はヤバすぎる力を持つ超宇宙的恐怖存在がいる「クトゥルフ神話」というジャンルのコンテンツがありまして、人間はそいつらを見るだけですぐに死んでしまうんですね。とてもヤバいです。
そしてこのゲームは簡単に死ぬんです。そう、クトゥルフ神話の名状しがたき恐怖に触れたかのように…!
もちろんカードにはそういうヤバい奴らが描かれているのです。
で、そういうヤバい奴らを知ってしまったけども、奇跡的に死ななかった人が、プレイヤーたちに危機を知らせるべく手紙を書いてよこした、その人の名前が「ラブクラフト(実際にはクトゥルフ神話の作者)」というフレーバーになっているわけですね~。
おもしろいでしょ?
しかしこのゲーム、実は元になったゲームがあるリメイク、もっと言ってしまえばバージョン違い作品なんです。
そのもとになったゲームが「ラブレター」といいます。
こっちのフレーバーは「お城の姫に恋をしてしまったプレイヤーたちが、門番兵や大臣などの目をくぐりぬけ、姫にラブレターを渡しに行く」っていう感じです。
このゲームはヒットしました。ゲーム専門店のみならず一般の百貨店、中古ショップなどでも置かれているくらいに。
自分も遊びました。面白かったです。
面白かったんですが…
「ラブクラフトレター」をやったらもう、元のラブレターで楽しめる体じゃなくっちゃったよぉ…っ!!!
みたいな。
何故そう感じたのか?
それはすでに書いた通り、ラブクラフトレターの方がゲームのシステムとフレーバーがガッチリ合致しまくっていたから。(個人の感想です)
しかしこの完成度の高さは「ラブレター」なくしては生まれなかったでしょう、とも思えるのです。
理由1
「ラブクラフトレター」を1から作るのは難しいだろう
もともと「ラブレター」は「16枚のカードでゲームを作る」が出発点だったそうです。だからこその削ぎ落され、煮詰められた洗練されたゲームのシステムが作られました。
一方、クトゥルフ神話は「宇宙の彼方からヤバい奴らがやってきて…」といった壮大なストーリーが既にあります。そこからゲームを作るとするとなかなかの大作志向で物事が進む確率が高いでしょう。
また、クトゥルフ神話は好まれる層には好まれるので、よく後付けされる要素でもあります。つまり既存のものにクトゥルフ神話要素を足すという発想は多くある。
つまり「ラブクラフトレター」はまず初めに「ラブレター」があって成功して、そこにバリエーションを足すためにクトゥルフ神話が来た、という流れがもはや必然に近い形であったのでしょう。
理由2
「負ける」という説得力
ラブクラフトレターの方をやってはじめて気づいたのですが、「ラブレター」はなぜプレイヤーが負けるのだろう?と思いました。
いやまあ、わかるんですよ。一通しかない手紙を誰かに阻まれて失ってしまったらまあ戦意喪失だよね…みたいなのは。
でも「姫が出てきたら負け」ってのは何なんだ?みんなそんなにシャイボーイなの?身分違いの恋が恐れ多いのなら最初から手紙渡そうとか思わなくない?とかいろいろ出てきてしまうかもしれません。
ラブクラフトレターは出てきたら死ぬのは姫の代わりにヤバい存在なので、「あっ こいつが出たらそりゃ死ぬよね~」と思うし、「出るな…、出るな…!」とハラハラ絶望できる。こういう没入感も楽しさの一部ですし、フレーバーは没入感を盛り上げるのにとても役に立ちます。
理由3
ラブとラブクラフトの語感の良さ
実は最終的にはこれかもしれない。
語感が似てるからあっさりタイトルに採用できたラブクラフト。
ラブクラフトのおかげでゲームに巻き込まれた(参加することになった)プレイヤーたち。
そしてラブクラフトの世界はすぐ死ぬ。
すべてのフレーバーをこのシステムに結びつけたのは「ラブレター」というゲームの「ラブ」という部分。
やっぱりラブは大事なんですよ。
「ラブレター」がないと「ラブクラフトレター」は存在しえなかったと思うんですよ。
それほど「ラブレター」と「ラブクラフトレター」の語感の親和性は高いんですよ。
と、いうことでラブクラフトレターはベストオブ自分のかなり上位にあるステキなゲームなんですが、このゲームは「ラブレター」なくしては生まれなかったし、それ自身も面白いので、「ラブレター」にも惜しみない賛辞を贈りたい。生まれてきてくれてありがとう。
ラブは大事。







































