saibou

著者のサイボウズの社長である青野さんは高校の3つ上の先輩になります。

青野さん自身がイクメン社長として有名で、育児休暇取ってることでメディアが注目してたりする辺り、先輩じゃなかったら多分この本も買ってないし、注目もしてないと思います(笑)。

サイボウズという会社、2014年の売上は60億円ほど、社員数は500人くらいだそうです。上場企業としては規模も大きくないし、グループウェア業界は競争も激しいですし、外から見ていると大変そうだなという印象を持ってしまいます。

ただ、隠れた数字、定性的な情報にはいい会社である要素があります。

離職率の低さ、顧客企業の多様さ、株主構成、女性比率。どれも珍しい感じになっています。離職率は28%から4%程度に下がっているらしく、これを達成する過程でどんな工夫があったかを知ることには意味がありますね。

自分もベンチャーサポートの離職率は気にして見ていて、創業期から成長期は15%くらいある方がいいと思ってやっていました。勢いよく行く時期には会社に合わない人は出てもらって、コミットできる人だけでやる方が成長が早いためです。

人数が150人超えてきた辺りから、300人超えた昨年までは10%を切るくらいの人数になってきています。今の人数になればうちも5%くらいの離職率にできるようにしたいかなと。職場環境を良くして、みんなが長く働きたいと思える会社にするステージに入っていると判断しています。

そういう会社にするためのヒントがこの本には書かれています。こういうタイプの会社にしてしまうと、社内の雰囲気がユルユルになる危険性ははらんでいます。サイボウズのように継続課金ビジネスではない会社が真似したら危ないかなとは思います。

サイボウズの今後に注目したいと思います。

zan

そして、ついでに「ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社」というのも読んでみました。こういういろんな制度を取り入れるのも職場環境を良くするのにありですね。事例としてこちらも読んでみて損はないと思いますー。