今週の週刊東洋経済は面白い。ピケティ特集なんで売れると思いますが、それよりも興味深い特集が載ってます。G型L型大学論争。

この論争、各所で炎上したらしいので知ってる方も多いかもしれないですね。昨年文部科学省の有識者会議で冨山さんが「日本の大学の大半を職業訓練校にするべきだ」と提言したことで大きな関心を呼んでいます。

要は旧帝大や早慶レベル以外の大学は社会に出て役立つことやらせましょうよ。経営学部ならポーターの競争理論より、簿記や会計ソフトの使い方学んだ方がいいし、法学部なら憲法学ぶより宅建取れと。

これ、大賛成ですけどね。自分の経験考えても、ウチのメンバー見ててもホントそう思います。

自分の場合、地方の高校から都会(関西)に出たいだけで大学なんてどこでも良かった。とりあえず4年遊んで大卒になって就職すりゃいいやという能天気でしたが、大学入ってしばらくしてやっと現実がわかった。このまま4年過ごして社会に出ても、一流大学行った同級生には勝てねぇなと。そこで逆転するために大学なんてほぼ行かずにダブルスクールで資格取って、そっちで勝負することにした。L型大学が職業訓練校化してくれたらダブルスクール行かなくてよかったもんな。

ウチのメンバーは一流大学卒業から高卒、専門卒と色々います。学歴関係ない業界なんで。仕事が最初から出来るのは明らかに専門卒。大卒も伸びる人は伸びるけど、初速が悪い。専門卒のメンバーは専門で簿記はもちろん税理士試験もいくつか合格してから就職して早くから実務経験積んできます。もはや大卒の方が遅れを取るという意味で遠回りしてるだけの気すらするんですよね。

これを解消するために、GL構想はありではないかと。なんだかんだ言って大卒という名刺みたいなものは欲しい人多いので、今の優秀な専門学校を大学にしていくことと、L型大学の授業をアカデミックなのを大幅に減らして実務に寄せる。これをやれば社会が求める人材がより輩出されるようになると思います。

この構想はG型のエリート育成至上主義のようにとらえられがちですが、世の中の9割9分はL型なわけです。L型を格下なんて思う必要はなく、より仕事の出来る、世の中を動かせるL型を生み出す仕組み。と、同時に世界で戦えるG型も輩出する仕組み。デメリットはないと思うんですけどねー。しかし教育改革って難しそうです。