「爆速経営」新生ヤフーの500日

久々にいいビジネス書を読んだ。ヤフーが大きな変化を社内で起こしている事は、広告出稿側として見ている自分からもわかるほどでした。

なぜ、何が、どう変わったのか。とても興味があったところにぴったりのこの一冊。

「10倍挑戦、5倍失敗、2倍成功」

ベンチャー企業らしさが失われていたヤフーを蘇らせた新経営陣の躍動に胸躍ると同時に自社への戒めが多数含まれている。

いいところはたくさんあるんだけれど一番思ったのはこれだけの企業になっても「人」をベースに考えてるというところ。

「大事なのは誰をバスに乗せるか」

このビジョナリーカンパニーに出てくる言葉通り、新社長と新副社長は新経営陣の選定から始めた。

そして新社長は自らが最初に踊るから2人目、3人目の踊り手として付いてきてくれと幹部に話してたそうだ。

まず経営側のバスに乗せる人を決め、その人たちが踊ることで全スタッフを巻き込んでいく。

ヤフーは見事に参加型の組織に変貌しているんだと思う。

そして本来ベンチャー企業では当然の走りながら考える文化も取り戻している。

給料のためだけに働いているのではない社員がそこにはいるんだと感じられた。人事評価も非常にシンプルだ。

・頑張る人が報われることを社内に周知させる
・実際に頑張った人に報いる
・どうしたら報われるかその基準を明確にする

たったこの3つが満たされていたら組織は活性化すると断言している。これも正しい。

ヤフーは非常に面白い会社になっていることがよくわかった。経営者の皆様、この本はぜひ年末年始にどうぞ。

爆速経営 新生ヤフーの500日/日経BP社

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