今日もビジョナリーカンパニー3から。
衰退の第二段階は「規律なき拡大路線」。これは難しい問題だなと思います。
企業は成長していくものだし、拡大していくことは大事なことなのですが、成長の過程にいるとそれが規律あるものなのか、規律なき拡大路線なのか気付きにくいのです。
企業が衰退するときはイノベーションを促進しなくなり、大胆な行動を取らなくなり、変化を嫌い怠惰になっているときだと思いますよね。
でも著者の分析では衰退した企業は逆にイノベーションに熱狂し、成長が速すぎて衰退するというのが多いようです。
この章にこんな言葉がありました。
「規模の拡大を目的だとは見ておらず、基本目的を追求した結果として残るもの、必ずついてくるものだとみていた。」
失敗したCEOはこの教訓を忘れ、この関係が逆転している。
つまり、規模の拡大が目的になっていたってことですね。
さらに衰退していく特徴として、成長を担う適切な人材を集めるよりも早いペースで売上高を増やし続けるということも書かれてあります。
ヤマト運輸の小倉昌男さんの「社員が先 荷物は後」という言葉を思い出しました。
僕らベンチャーサポートも成長を続けているところです。
これが規律なきものではないのか?
目的を間違っていないか?
常に自問自答すると共に、客観的な人の意見をしっかり聞いて注意したいと思います。
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