東京裁判においてA級戦犯として絞首刑に処された、元総理大臣・広田弘毅の生涯を描いた名作です。
広田弘毅は絞首刑になったA級戦犯の中では唯一の文官。
裁判でも多くを語らず「自ら計らわぬ」という姿勢には賛否両論あるのでしょうが、私は非常に好感を持ちました。
A級戦犯というと現代でも「優勝を逃したA級戦犯」というように使われ、一番悪い人というイメージが定着しています。
実際は違うわけですが、多くの人はその意味もわからず悪人と断定しています。
現在の政治家の中にも広田弘毅を尊敬する人は多いとか。
この本を読めば、それも納得できます。