ベンチャーでの優秀さ、とは何でしょう?
仕事で優秀な人って、定義はいろいろあると思います。
・仕事が速い人
・仕事が正確な人
・奇抜なアイディアをバンバン出せる人
・結果が優れている人
ほんの一例ですが、
人それぞれ優秀さがあって
人それぞれ得意分野があって、
さらに、その会社においては優秀であるとか
ホントいろいろですよね?
さて、大企業にいた、ある優秀なスタッフがいるとします。
ある部署で、一定の成績とキャリアを積んだ後
転職して、”創業間もない”ベンチャーに入社したとしましょう。
会社はまだ、本当にできたての状態です。
文字通り、何もありません。
すると、その優秀な人は、
そのベンチャーでも優秀であるか、というと
必ずしもそうなるとは限りません。
なぜか?
成果が出せる、仕組みや組織がないからです。
これまで仕事がうまくいっていたのは
実は、結果が出るための仕組みが整備されていたおかげで
それをうまく使いこなす能力があり優秀だったのかもしれないですし、
モチベーションが上がるインセンティブ体系があったからこそ
自分が、知らず知らずのうちにやる気にさせられ
バリバリ結果を出していただけかもしれないのです。
そういう人は得てして
こんなことを言います。
「あれこれこういう仕組みがないと
うまくいかないよ」
「これじゃあ、なんだかやる気出ないよな」
「会社の状態がよく分からないから動けない」
ま、言っていることは
ごもっともです。
だから、いままでのように
思った通りに動けないし、結果も出せないでしょう。
でも、それって
当たり前のことを言っているだけなんです。
無くて当然です。
会社ができたばっかりなんだから。
ここで、分かれ道が待っています。
文句を言い続けるか
または
自分で作りはじめるか
このどちらかです。
俗にいう、"頭のいい人"というのは
分析して批判するのが得意です。
するとどうなるかというと
批判しているだけで、
社長とかほかの誰かが
仕組みややり方を作るまで待っています。
逆に、がむしゃらな人は
「そうか、ないのか。じゃあ作るか」
と、とっとこ仕組み作りを始めます。
端からみると、これって泥臭い作業です。
そして、仕組みややり方が出来上がって
ようやく”頭のいい人”や”責任をとりたくない人”
がそれにのっかって、仕事を始める。
さて、働いている場所が
できてまだ浅いベンチャーなどでは、ない人は
たいてい出来上がった仕組みの上で
仕事を日々行っています。
だから、それを当然のように感じてしまい
いざ、その土台がなくなると
身動きがとれなくなってしまうのです。
「ないものを作る」という発想は
なかなか生まれないものです。
ここで、入社後大きな壁にぶちあたる
というのが、まあよくあるケースなんです。
そして、このあたりで
「あの会社、バラバラで全然できてないよ。
ダメだね、あの会社。やってらんない」
と離脱する人も多い。
これって、翻訳すると
「オレ、誰かが作ってくれた仕組みの上に
あぐらかいて仕事しかできないんだよぅ。
新しく作るのとか責任もてなくて
できないから、この会社むりー」
って感じです(笑)
ってことで、もう成熟しきった企業から
ベンチャーに来る人は、この辺を意識するのがいいと思います。
次に、
ベンチャー企業の成長に合わせた
個人の成長ができないと
置いていかれるという問題も発生します。
入社した時点で優秀だという人も
ベンチャー企業はあっという間に成長してしまいますから
半年後には、会社の成熟度に比べて、
入社時優秀だった人も、
その時点では普通の能力の人になっていることも
とてもよくあります。
ちょっと定量的に話をしましょう。
ベンチャーのできたばかりの会社(A社)の能力が1とします。
創業メンバー(Sさん)のスキルも1とします。
この時点で、スキル5の人(Tさん)が入社してきました。
基本的に、会社の力が小さい間は、会社の持つ力のぶんしか発揮できないので
Tさんは、その時点では、スキル1しか発揮できません。
しかし、力を持て余しているという点で、
Sさんから見ると、余裕しゃくしゃくで仕事しているように見えます。
「おー、Tさんすごいなぁ」
。ー。ー。ー。ー。ー。ー。
3ヶ月が経過しました。
会社が成長し、A社の力が5になりました。
Sさんも、会社とともに成長し、スキルが5になりました。
Tさんは、ようやく自分が働きやすい環境になってきただけで
スキルは以前5のままです。
。ー。ー。ー。ー。ー。ー。
半年が経過しました。
A社はますます成長し、会社の力が10になりました。
Sさんも、死ぬ気で毎日働いて成長していましたので、
スキルは12になっています。
Tさんはというと、、、
以前スキルは5のままでした。
Sさんは、最近のTさんを見ていると
「最近、Tさん仕事のパフォーマンス全然出てないなぁ」
となります。
いったい何が起こったのでしょう?
そう、Tさんは、
会社の成長スピードについていけなかったのです。
半年後には、会社とともに成長してきたSさんに
スキルレベルで抜かれてしまっているのに
認めたくなくて、意固地になって
いまの自分を貫き通そうとします。
しかし、そうすればするほど、
会社の成長とともに、Tさんは置いていかれるばかり.....
かわいそうだと思うかもしれません。
しかし!
これは現実問題よくある話なんです。
会社には、その時々によって
ステージがあり、
そのステージに応じて
最適な人間というのがいます。
会社の力が8の会社には、
個人のスキルが8以上の人が必要で
会社の力100の会社には、
個人のスキルが100以上の人が必要でしょう。
そして、その会社がグングンと
成長していく会社であるなら
そこで生き残っていくためには
同じ速度で、自分も成長していかなければならない
ということなんです。
自分のスキルが横ばいなのであれば
会社がもうそんなに成長しない成熟企業とかが合うでしょうし
グングン成長できる自信があるなら
成長著しいベンチャーで
会社の成長とともに、スキルを上げていけばいいと思います。
つまり、
ベンチャーで優秀であることとは
ベンチャーで優秀でありつづけること
なのです。
そのためには
会社と同じスピードで成長していく
これが大事になってくるのではないでしょうか?