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真夏「ツヨシくん、薫ちゃん助けてくれてありがとね」
ツヨシ「ににに二瓶先輩、ぼく改めて言われるほどじゃ…」
真夏「二人して土砂崩れで生き埋めになったところを、ツヨシくんが空気が流れてくるところを見つけて、薫ちゃんと一緒に自力で脱出したって聞いたときはびっくりしたわ。ピアニストが大事な指を傷めてまでしないと思ったから」
ツヨシ「ピアニストの筋力ってそう舐めたもんじゃないんですよ、先輩」
真夏「…で、仲直りしたの?」
ツヨシ「してます。カレカノ復活です」
真夏「おめでとーう。災難が復縁をもたらしたのね」
ツヨシ「実は教室で、お互い淋しいね、って話したら、仲直りムードになっちゃって。それで一緒に帰る途中で…」
真夏「うわー、一歩間違えればすごい悲劇になるところだったのね」
ツヨシ「あっ、キワちゃん先輩」
キワナ「今、すごい話聞いちゃったんだけど大丈夫?」
ツヨシ「ぼくと薫ちゃん、ふたりとも元気です。薫ちゃんはまだ検査してるけど」
キワナ「勇敢な奴だったのね、ミソジニストだって聞いたけど嘘なのね」
ツヨシ「…んー、女の子馬鹿にしてたけど、薫ちゃんに対してはレディファーストのほうがぼくは落ち着くみたいです」
キワナ「よかったわ。テレンスもこんなことがあったら、私を助けてくれるかな…」
あすか「よっ、色男。ふたりとも元気でよかったな」
ツヨシ「あすかっち…薫ちゃんどうしてる?」
あすか「薫ちゃんのお母さんが来て、再会を喜んでる。でも、この大変な時に、薫ちゃんのお母さん、きれいな格好してたな。ナチュラル系というか…。サンダルも、友達に会うときのような厚底の履いてた、ああいうのしか持ってないのかね」
真夏「薫ちゃんちはオール・オーガニックな家だからね」
ツヨシ「うん、丁寧な暮らしを心がけてるんだって。だから、朝一杯のコーヒー飲むために、豆を挽くところからやるんだって」
キワナ「趣味:家事なのね。キワナも遊びに行ったことあるけど、インスタグラムで見るようなお部屋だったよ。塵一つないの」
あすか「ツヨシくん、薫ちゃん今、家にいるって」
ツヨシ「ほんと?」
ツヨシ「薫ちゃ~ん」
あすか「今行ったってかえって迷惑だろ。LINEにして…」
あすか「ふう。行っちゃったか」
キワナ「キワナはツヨシくんの気持ち分かるな。こんな時真っ先に会いたいのは親でも、次にやっぱり恋人に会いたい」
真夏「じゃ、私たちはこれで」
あすか「うん、ありがとう」
あすか「帰ったか。どうだった?」
ツヨシ「おうちはツタの絡まるチャペルがあって…」
あすか「立教大学か」
ツヨシ「それをナチュラルに見せるためにお父さんが手入れしてて、お母さんは100均じゃない陶器にミルクティーを入れてくれて、スリッパとか全部木成りの色で統一されてて、ますます丁寧な暮らしをしてて…家具とか全部四角くて…室内にいっぱい鉢植えが…」
あすか「よくそこまで見てきたな。でもツヨシくん、そういう部屋、うちにもあるよ。久美子ちゃんのお部屋、四角くてそういう構成だよ」
ツヨシ「久美子ちゃんのお部屋は、程よく散らかってるし、ブライスとか、プラスチック製品あるでしょ。薫ちゃんちはかなり制限されるんだ、石油製品は」
ツヨシ「薫ちゃんと感動の再会はすごく緊張したよ。ここの世界線上に来ても、あそこの家、全然変わってなかった~」
あすか「慣れろ」
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オーガニックじゃない薫ちゃんのいる世界には行くことはできませんでした。
他人が好きでやってることであり、丁寧な暮らしに罪はありませんので、ツヨシくんはこれから先、またこういう付き合い方をすることになります。彼としては少しは変わっててほしかったようですが。他者は思い通りになるわけではないのです。
夕べ、午前3時ごろ目が覚めて階下へ降りて行って台所へ
向かう夢を見たのですが…母が言うには、なんと本当に
私が下に降りてきたんだそうです。
夢じゃなかった…寝ぼけてご飯を作るところでした
真夜中に何やってるんでしょうね私。
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また来てね。
















