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松枝くん「奇蹟ってあるんだね。あすかっちのおかげだよ」
あすか「いや、ただ君と一緒に外で祈ってただけだから」
松枝くん「ぼくの友達、危篤だったのに。家族しか中へ入れてもらえないと思ってたら、目を開けたよって言われて。こんなことあるんだね。感謝してもしきれないよ」
あすか「私の力じゃないよ。カウンタースピリチュアルと言われるほど、霊能者が霊感を働かせなくなるような思念の持ち主だからね」
松枝くん「それでも彼女はぼくのことが分かった。手も足も問題なく動くし、心配されていた失明の危険もなかった。こんなこと嘘みたいだ」
あすか「あ~それは、藤村博士がちょっと関わってくれたからで、私の手柄ではないよ」
あすか「煮物のあんかけでよければ食べていって」
松枝くん「美味しかったよ。こんな気持ちでご飯食べられるのってどんなだか分からないだろう、あすかっち」
あすか「帰る前にアクセサリーの新商品忘れるなよ。明日、業者さんに会うんだろ?」
松枝くん「う、うん」
あすか「了くん、松枝くん帰ったよ」
あすか「松枝くんのガールフレンド助けたの、了くんでしょ?すごい能力だね」
了くん「…アヴァロンのリンゴなしでうまくいったのはこれが初めてだよ。お年寄りとかだと逆に早く亡くなっちゃうし」
あすか「松枝くんが感謝してたよ」
了くん「あすかっちにだろ」
あすか「きみの存在を明かせないのが残念だ。石神井公園の神様って言われるよ」
了くん「騒がれるの嫌なんだよ。とにかく松枝って奴の彼女は生き返ったんだから、もう言わないでくれ」
あすか「分かった」
了くん「あすかっち、お守りにまた髪の毛くれよ」
あすか「もうお守りは無意味じゃない?私が彼女のそばにいて、きみが遠くにいたのに、きみの能力が勝っちゃったんだから」
了くん「…」
あすか「気持ち悪いとかそういうのは、私、思ったことないよ。了くんが必要以上に秘密にするのは家族のためでしょ。喋って歩かないから安心して」
了くん「確かに、おれだけの力じゃないとは思う。あんたも松枝も、松枝のお友達の身内も、みんな奇蹟を信じたからおれの能力が発動したんだ。生涯でただ一度きりの奇蹟かもしれないけど、あの瞬間だけ、おれは霊能者になったんだな」
あすか「…そうだよ」
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信じる力というのはすごいもので、他人だけでなく自分も騙せちゃうんです。
かねてより心配されていた松枝くんの女友達は了くんのおかげで一命をとりとめました。でも、了くんは自分の存在を明かさず、滝行へ出かけてしまいました。
朝が来たら、了くんはまた介護施設に働きに行きます。
松枝くんは回復した女友達にあげるアクセサリーのデザインを
描いています。
この物語に、だいぶ前に登場した松枝くんの話を
また書くべきかどうか悩みました。
人の生死にかかわる内容ははブログでは
書いてはいけないのではないかと考え始めてから、
それをテーマにしたエピソードは、まずいのかな
と思ったり、扱いたかったら闘病ジャンルに移動しなければ
ならないだろうかと考えたり、ずっと悩んでました。
これはあくまでSF小説なのです。そしてPG12です。
どんなに一生懸命書いたとしても、私にとって
読まれなければブログは意味はありません。
承認欲求は誰にでもあるはずなのに、
それを悪いことのように扱ったり、「備忘録ですから」と
断り書きを入れていることが多く、悲しくなります。
好かれるブログを書くには、もっと記事を簡潔に、
つまり短くすること、描きたいことよりも
他人に必要な情報であることを目指すべきなのです。
とはいえ、儲け話や節約術などを書いてる人は、
私はフォローしません。そんなものは芸能人が
すればいいのです。すっきりした、あなたらしく、
なんて、とてもとても。
いつもイイネ、コメ、フォローありがとうございます。
まだ読みたい人は来てね。













