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了くん「困ったな…この人、別の世界線上から来たあすかっちで、40代のおばさんだっていうんだよ。おれも久美子ちゃんもツヨシもいない世界から来たんだって」
あすか「小峰飛鳥といいます」
了くん「高峰じゃないのか」
久美子「いつもの14歳のあすかっちにしか見えないわよ。意識と記憶だけ転送されたんじゃないの」
あすか「わあ、ほんと?若返って嬉しい。きみたちは私の世界では私の空想上の人物だよ」
了くん「冗談じゃない」
あすか「この世界では、私、なにしてたの?」
了くん「中学生作家。作品がアニメ化・映画化されてそこそこ有名」
あすか「私、ここで夢をかなえてたんだね。40代だから何かになる夢は諦めていたんだけど」
了くん「…あすかっちにしか見えないから、あすかっちって呼んでいい?」
あすか「喜んで!」
久美子「あすかっちはなにしてたの?」
あすか「重い生理痛でずっと家で寝てたの。他にも病気があって働いてないの…閉経してすぐ、身体がふわふわ揺れる原因の分からない症状に悩まされて、小説書きながらずっと寝てた」
久美子「アタシのひどい生理痛はアンタの体験が元か。親がなんとかしてくれてたのね。親がいなくなったらどうするつもりだったの?」
あすか「いろいろつらいことが多くて…相続の手続きが面倒だから私が先にいなくなりたいと思ってた」
久美子「これは、ここのあすかっちの作品よ」
あすか「これ、間違いなく私の書いてた小説だよ。こっちでは出版してたんだね」
了くん「ん…そう。ここではあんたは無職じゃないよ。今までもったいない人生だったね。向こうには父さんいるの?」
あすか「アインシュタイン先生はいない。定年退職した父と母がいる。二人ともガラパゴス的に真面目」
了くん「おれたちのいる世界はあんたの空想の産物だったか。将来、おれ医師になった?看護師になった?」
あすか「私、まだそこまで考えてない」
あすか「健康な身体っていいなー。どこも苦しくない」
了くん「悪いけど、元に戻ってくんない?おれたちのこと全部知ってるあすかっちなんてありえない」
あすか「パラレルワールドは一方通行だよ」
了くん「やめてくれよ」
久美子「確かに困ったわね。アンタいまさら受験する気になれる?」
あすか「…ちょっとそれは…もしも私が設定した通りの未来なら、内部進学する」
久美子「そうよね。はあ、アタシ達、アンタを受け入れなけりゃならないのね。百ちゃんはあんたの犬?」
あすか「私、動物はハムスターとプレーリードッグしか飼ったことない」
久美子「えー」
了くん「ま、いいか。何か食べたくなったから作って」
あすか「…私、料理したことない。ずっと寝てたから家事したことないよ…」
ふたり「えええええ?」
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今度はとんでもないあすかっちがやってきました。
無職で家事ができない無能のあすかっち。
これからみんな、どうするつもりでしょう?
ミカンが熟してきました。収穫!
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