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ある春。
あすか「了くん帰りが遅いね」
あすか「今日も遅かったね。お疲れ様」
ツヨシ「最近遅いよね」
了くん「実は…もうひとりやめちゃったんだ」
あすか「え?介護士の人またやめたの?」
了くん「人手不足で忙しくなりすぎて、体調崩しちゃって…新しく募集かけても、誰も来ないし。おれは学生だからまだ休んだりできるけど、本採用の人は大変。老々介護になりかけてる」
ツヨシ「大変なんだね」
あすか「労働が賃金に見合わないもんね」
了くん「このままだと、うちの介護施設、閉所になるかも」
あすか「それやばくない?家に帰すったって家族の負担になるし、他の介護施設も満床かもしれないし…」
了くん「うん、そう」
ツヨシ「年取るのって怖いな。ぼくらには縁のないことだけど」
了くん「人間みたいに普通に年取るのって悪くないかもって思ってたけど、今は考えられない。おれも利用者さんつらいだろうなって前より考えるようになった」
あすか「きみは欲がないから、今の賃金でも文句言わないんだね。現場の仕事好きだって偉いと思うよ」
了くん「今の介護施設があるかぎりは、できるだけ利用者さんが気持ちよく過ごせるようにしたいとは思うよ。スローガンで『もっと人に頼って』なんて叫ばれてるけど、実際頼ったら周囲から縁切られちゃう家族たくさん出るから、孤立せざるを得なくなる。ケアワーカーの求人はたくさん出てるから、おれも職にはこまらないだろうけど…」
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了くんの職場も人手不足が加速しています。
学生だからというのと、やめられたら困るということで、職場の人は了くんが休んでも強く出られません。その分、オンの日は了くんはてきぱき仕事をこなします。しかし年上の後輩たちは何をどうしたらいいか分からないのと、年下の了くんに使われるのが気に入りません。ベテランの人たちも管理職に変わるようになり、職場の変化に不安が生じています。
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