ツヨシ「リカちゃん、笑ってー」
二代目リカ「おかしくないわ」
二代目リカ「どうしてクリスマスのディスプレイなの?」
ツヨシ「これを撮ってる今は12月だからね。撮影は放映される何ヶ月も前に準備するんだけど、きみは今日で最後だから、特別」
二代目リカ「リカ、今日で最後?」
ツヨシ「そうだよ。今日、リカ星へ帰るんでしょ?」
ツヨシ「あ……こら、百ちゃん入っちゃダメ!撮影中!」
二代目リカ「リカは構わないわよ。可愛いイヌ」
ツヨシ「リカちゃん、おしまいです。お疲れ様でした」
二代目リカ「お疲れ様でした」
ツヨシ「なんだかんだいって、きみは手がかからない子だったね」
二代目リカ「?」
ツヨシ「……最初はどうなることかと思ったけど、いい仕事してくれてありがとう」
二代目リカ「それはどうも」
ツヨシ「リカちゃん世代は、こんなドリンク知らないでしょ」
あすか「リカちゃん、リカ星に帰る支度をしましょう」
二代目リカ「ああ、そうだったわね。短い間だったけど、楽しかったわ」
あすか「リカちゃんは、地球はいかがでしたか?」
二代目リカ「アンバーちゃんやクリスタルちゃんが色々お世話をしてくれたから……寂しくなかったわ。あまり行きたいところへは行けなかったけど」
あすか「そうでしたか。じゃ、シャトルへご案内致します」
二代目リカ「リカ、リカ星でお姉さんと暮らすことになったの」
あすか「それはよかったですね」
ツヨシ「じゃあ、リカちゃん、さようなら」
久美子「……それで?二代目リカちゃん、おとなしくシャトルへ乗って、リカ星に帰ってくれたの?」
あすか「うん。地球にも未練無さそうだった」
久美子「最初にここに来た日とは大違いね。でもいいわ、あのリカちゃんはただ写真を撮られてる以外、何か出来そうなリカちゃんじゃなかったから。次の子は?」
あすか「働いてるリカちゃん。確か三代目リカちゃんで、『すかいらーくリカちゃん』って売り出されてた子だと思う。性格もしっかりしてるし、ここでやっていけるんじゃない?」
久美子「そうね。ちゃんと共存出来るリカちゃんになるといいわね」
あすか「そのことなんだけど……リカちゃんはリカちゃんでも、宇宙人と言われたこれまでのリカちゃん達と、元からここに住んでるみーさんやたえさんやmomoさんたちのリカちゃんとは、あまりにも違いすぎたよ。地球を長く離れすぎた。この土地を奪い返しに来たリカちゃんには、リカ星に帰ってもらうのがイイと思うよ。リカ星も、心配していたように滅びたわけじゃなさそうだし」
久美子「結局、馴染んでくれたのは四代目のデイジー・リカちゃんだけか」
あすか「充分だよ。デイジー・リカちゃんとは、もういつでも逢える。いいお友達になったよ」
久美子「少なくとも土地を返せと言われないもんね」
あすか「デイジー・リカちゃんはもうアパート借りて普通に暮らしてるからね。結局、似たような生活をしないと共存共栄は難しいんだね」
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二代目リカちゃんは、リカ星に帰りました。
労働するということがまだ「お手伝い」の範疇だった二代目リカちゃんは、現代に適応出来ませんでした。
三代目以降のリカちゃんはアルバイトなどをする現代に則したリカちゃんなので、現代でやっていけるかもしれませんね。
この一連のリカちゃんシリーズは風刺漫画なので、意味が分からない人も多かったことでしょう。実験的にやってみたものなので、反応がどうなるか恐いかな~あはは。
今、もう12月の撮影してます。どうしよ。
二代目リカちゃん
では、明日もまたお会いしましょう。













