奏太「あれっ、メガネなんてかけてるから誰かと思ったら、内田さんじゃん。やめとけよー、お前がかけるとアラフォーのおばさんみたいだぜ」
奈緒「お、おばさん?」
奏太「美人だけど首短いし、ウエスト太いよな。ハハハ、おばさんだ」
奈緒「おばさんだから、一体なんだよ。関係ないでしょ」
奏太「知ってた?お前が目の敵にしてた高峰さん、お前と身長と体重同じなんだぜ。なのにあっちはめっちゃ痩せてるよなー。昨日保健委員に訊いたんだけどよ」
奈緒「なんですって?」
聡美(右)「奏太って女子の容姿いじり好きだよね。マジむかつく、私も豚まんって言われた。奈緒は学校一の美人だよ、気にしない気にしない」
奈緒(左)「ルッキズムは私の敵だよ、聡美」
――とはいえ……均整の取れた体つきに、無駄のない陸上選手のような筋肉の付き方……高峰さんって何か運動やってたのかな。いえ、アレは遺伝だわ。別れた実のお父さんは海上自衛官だって聞いたことがある。何かしらこのモヤモヤ感。今のお父さんはお医者なのよね。……憎らしい。
――ルックスだけの女なら、ただ軽蔑するだけで気が済んだ。なのにあの女は、何でも持っている。いっそあの女もメガネだったらよかったのに。どうして近眼じゃないのよ。
――私を支援してくれる団体の種類の手前、私はメガネでいなきゃいけない。くやしい。文章を書く機会は与えられたけど。
――あの女の小説は、悲しみを誘う。文体は吉村昭の影響を受けているのが分かる。でも発想は完全なオリジナル。どういう幼少期を送ったらあの悲しみが書けるの?なぜ私にはあの深みが出せないの?
――あの女の闇をもっと知りたい。
聡美「どうしたの?奈緒、怖い顔して」
奈緒「あ……ちょっと生徒会のことよ、平気」
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奈緒ちゃんは深い闇を心に抱えました。その闇は、果たしていつか名文を生み出すのでしょうか。
このエピソードはいつもの当サイトと比べると、ひどい不人気回となりましたが、身体的コンプレックスを取り扱ったからでしょうか。普段、私は他人の容姿をあげつらったりなどは致しません。しかしそう受け取られてしまったのか、残念な結果となりました。奈緒ちゃん、綾倉さんたちの今後の話は新年明けても決まっていますし、打ち切ることは出来ません。大事なエピソードだからです。物語というのは、読んでもらえなければ無意味なものです。ましてや続き物であるこれは、数回飛ばすとなんの話だか分からなくなることがあります。出来るだけ質問にはお答えしますので、とにかく来て下さい。
明日はお笑い回です。みーさんからの素敵便の紹介もあります。









