あすか(右)「ジンジャーブレッドクッキー焼いてきたよ」
久美子(中央)「わぁ♪」
あすか「あるサブレを参考に、くまさんにしてみた」
久美子「可愛い!」
久美子「焼きたてなのね、美味しそうだわ」
了くん「ジンジャーブレッドってどこからかじったらいいんだろう?」
久美子(中央)「ショウガとシナモンの香りがするわ」
久美子(中央)「このクッキーってどこの国発?」
あすか(右)「イギリスだよ」
あすか(右)「ヘンリー8世がペストの予防にショウガがいいから、ショウガを食べることを国民に勧めたんだよ。それで国民がヘンリー8世に似せてヒト型のジンジャークッキーを作ったのが始まり」
久美子(左)「ヘンリー8世って、どこかで聞いたわね」
あすか(右)「カトリックから教会から追放されて、イギリス国教会の首長になった王様だよ。カトリック修道院から領地を没収してジェントリ階級の人にあげちゃったの。で、絶対主義国家を作ったんだ」
久美子(左)「そういう人をかたどったクッキーなのね」
了くん(左)「ヘンリー8世は世継ぎの男子欲しさに6回結婚してる。離婚したり病死したり処刑したりでやたら相手が変わったんだ。離婚が原因でカトリック教会から追放されたんだよ。結局、娘のエリザベス1世が国王になっちゃったけどね」
久美子(中央)「皮肉な結果ね」
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クリスマスにジンジャーブレッドを作ってツリーにかけるのは、ショウガが病気(風邪にも)に効くこと、香りが強いことで魔除けのおまじないとされているからなのですが、ヒト型にするのは昔の国王ヘンリー8世に似せて作られたからというのがなんとも風変わりですね。クッキーがぽっちゃりしていることが多いのは、王様が太っていたからでしょうか。
この王様はのちに歌にされたり映画にされたりと、イジり甲斐のあるキャラのようですね。