あすか「♪」
了くん「住んでみたい県?いや、ここでいいけど。特に移住したいところなんてないよ」
久美子(右)「人気は群馬県らしいわね。自然災害がなくて、物価が安くて広い庭付き一戸建てがすぐ手に入るって」
ツヨシ(左)「ぼく、神奈川県に住んでみたい。横浜がいいな」
あすか(右奥)「北海道も人気だよ。北の大地のロマン」
久美子(右)「長野もいいらしいわね。のんびり暮らせそうだって」
あすか(左)「まずは地震と津波がないところがいいよね」
あすか「でも、京都も憧れるなー。古民家を買い取って改築してみたいな」
了くん(左奥)「でも、しばらくはここを離れるつもりはないんだろ?」
あすか(右奥)「今はない。結局はこの東京がなんでも手に入るんだけど、荷物どこか保管できそうなところはないかと思って」
ツヨシ(左)「いやー、そういうのは特に要らないよ。群馬県だって今のところは何も災害がないけど、今後は分からないよね」
久美子「富士山が噴火したら、ここも神奈川も分からないわよ」
あすか「少し北で、地盤がしっかりしているところはいいよね」
了くん「何かあったら恐いのはどこも一緒じゃない?東京ならどこの区でもいいよ」
久美子(右)「そういう返事が返ってくるような気がしたのよね。夢がないんだから」
あすか(左)「もしも、だよねー」
了くん「普通に考えて、憧れるよその県とか考えられないよ」
久美子「アンタもホントつまんないわね、まともに受け取るんだから」
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「憧れの県」「住んでみたい街」色々ありますが、了くんは現実の東京都に満足しています。あすかっちと久美子ちゃんもそれは同じですが、どこか他所に住むとしたら……という話をしたまでです。了くんに「と、したら……」がないのはこれをコミュニケーション手段の一つと考えられないからです。かれはどこまでも現実的なのです。