テレビを見て。
ツヨシ(左)「え?ハロウィーンの日、渋谷に行っちゃいけないの?」
あすか(右)「渋谷区はそう言ってるね、来ないでって」
ツヨシ「がっかりだよ。今年はコスプレして渋谷歩きたかったな」
あすか「うちの町内のハロウィーンは、お菓子もらいに各家庭を子供たちが回る習慣だからね、その時、仮装出来るじゃないか」
ツヨシ「渋谷は行ったことないから、一度参加してみたかったんだよ」
久美子「わざわざ行かなくても、テレビ中継するわよ。酔った大人に絡まれたり、転んだら踏まれたり、ろくなことがないと思うわ」
ツヨシ(左)「ふたりとも、つまんないな。いまどきテレビ見てる人なんていないよ。渋谷に行くってことがいいんだよ。たくさんの人との一体感を得られるっていうかー」
久美子(右)「つまらなくて結構よ。大騒ぎしてくだらない」
あすか(右)「私、前、渋谷のハチ公前で待ち合わせして、ハチ公のレリーフの前と、ハチ公像の前と勘違いしてあわや、ってことあったよ。炎天下つらかった。渋谷はBunkamuraとかを楽しめばいいよ。ハロウィーンはごちゃごちゃしてるから、町内に参加したほうが楽しいと思うな」
ツヨシ(左)「どうしてそんなに止めるんだよ」
久美子「アンタ危なっかしいんだもん」
ツヨシ「たいしたことないって。とにかく渋谷を練り歩いて、コスプレで道頓堀にダイブしたいんだよ」
久美子「道頓堀は大阪よ、アンタそんなことも知らないの?」
あすか「私達も、君のお母さんから君を預かってるんだから、危ない目には遭わせたくないんだよ。それにコロナもインフルエンザも流行ってるし、人混みは避けたほうが無難じゃないかな。10月末なんてかなりウィルス増えてそうだろ」
ツヨシ(左)「ほっといてよ。ぼくが行きたいんだから」
久美子(奥)「ウィルス持って帰ってきたら困るのよ。うちは高齢者がいるんだから」
ツヨシ「着ぐるみで行くから大丈夫だよ」
あすか(右)「……着ぐるみで電車乗る気?怪しい人だよ」
ツヨシ「あすかっち、どの口で言うんだよ。ぼくは怪しくない」
あすか「さて、ハロウィーンはどんなケーキを焼こうかな。今年も少年野球の子達が来るなら、食べやすいクッキーのほうがいいかな。サッカーの子達が来るとしたら、サッカーボール型のチョコも作ろうか、難しいけど」
久美子「あたし今年は家にいたいわね。もう家回るのめんどい」
ツヨシ「無視すんなよ!」
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ハロウィーンの日、ツヨシくんはインフルエンザに罹って、渋谷どころか町内のお祭りにも参加出来なかったのですが、それはまた、10月末日の話。









