キワナ「突然来てよかったかな」
あすかっちの声「いいよ。どんなわけでも」
キワナ「相談があるの。でも、どう話したらいいか分からない」
あすかっちの声「思いついたことを喋ってくれたら、こっちで変換するよ」
キワナ「……最近キワナのパパは、ママやよその人がいる時はキワナにも優しいけど、キワナと二人きりの時嫌なこと言うんだよ。『お前のような非常識な子は、親子でなかったら一生出会いたくない』とか色々」
あすか(右)「キワナちゃん、きみのパパは疲れているのかもしれないけど、児相に連絡させてもらうよ」
キワナ(左)「それはやめてほしい。パパは牧師だから、キワナより神様を愛してなきゃいけない。それがパパの仕事。キワナはパパの仕事の邪魔する悪魔の子って言われた。キワナが悪い」
あすか「きみは悪くないよ。そりゃ以前は色々あったけど、今はいい子にしてるじゃん」
キワナ(左)「キワナ、漫研入ってて、部員と漫画論白熱したよ。たくさん議論して楽しかった。でも部員はそうじゃなかった。疲れたって。推してるだけでいいって。で、漫画は描いてない。キワナそれおかしいって言った。そしたらキワナ、漫研にいられなくなった」
あすか(右)「つらいね。よくあることだけど」
キワナ(左)「そのことをパパに相談したら、パパはこの世にあるものを愛してはいけない、キワナがこういうことで争いの種をまくなら、キワナひとりだけアメリカに戻って寄宿舎学校へ行ってくれって」
あすか(右)「キワナちゃんはいやなの?寄宿舎学校」
キワナ「いやに決まってる。でもパパのいうことは絶対だから逆らえない。だから日本にいる間はキワナおとなしくしてる」
あすか(右)「それでストレス溜まらない?嘘の自分を作って演じて、時々コケるでしょ。アメリカの寄宿舎学校のほうがいいんじゃないの?」
キワナ(左)「向こうの友達、ここほど優しくないね。こんな話聞いてもらえない。スクールカウンセラーに相談しろって言われるよ。パパもママもキワナの話聞いてくれないね」
あすか「でも、今のままじゃいやなんだよね?パパに変わってほしいんだよね?」
キワナ「うん。変わってほしい。今まで何度か頼んだけど変わらない」
あすかっちの声「パパが変わらないなら、ほんとはきみが変わるしかないよね。ありのままの自分を受け入れてくれる場所ってないから。とはいえ、もって生まれたものを変えるってそんなに出来ないんじゃないかな。きみはこれ以上は変われないでしょ」
あすか(右)「きみは充分苦しんだ。もうこれ以上苦しまなくていいんだよ。親はいつまでもいるわけじゃないから、生まれてきたこととご飯食べさせてもらえることだけ感謝して、あとはこっちから親を放っておくんだね。親もまた、ひとりの人間だし、無条件で子供を愛せるとは限らないんだ。きみも無理に愛する必要ないんだよ」
あすか(右)「きみも、きみのパパも悪くない。相性が悪いだけ。二人きりにならないようにね」
キワナ(左)「(むせび泣く声)」
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子供の人格否定する冷たいパパに悩んでいたキワナちゃん。理由は分かっているけれど分かりあえない。早く大人になって家を出るのがいいですね。








