モーガン・ル・フェイ「老人達に黄金の林檎を配ってくれてありがとう」
あすか(右)「いえ、あんなに人数が少ないと思わなかったので。目の前でみるみる若返っていくの見て驚きました」
あすか「かれらはずっとあのまま年を取らないんですか?」
モーガン「普通の人間だから取るわ。定期的に林檎を食べることが必要よ。あなたとはちがうわ」
モーガン「何しろ弟のアーサー王がアヴァロンでテレビばかり見てゴロゴロしてるから、私が世界を救わなければならなくなったのよ。魔術師マーリンが世界征服宣言したの」
あすか「はあ?」
モーガン「この世界の人間達が争いばかりして、利益ばかり求めて地球を汚してるから自分が王になって人々を正しい方向に導くんだって言ってたわ。きれいごとよ。すぐ堕落するわ」
あすか「まあ、理想は高いんですけどね。その手のタイプは独裁者になっちゃうんですよね」
モーガン「だけどそれに対抗するには女神フレイヤが必要なのよ。いま練馬にいることは分かってるから、すぐ見つけ出せると思ったんだけど……あなたの協力がいるわ」
あすか「私に何が出来るっていうんですか。老人達に林檎を配る以外に何か役に立ちます?」
モーガン「あなたも、その怪力でマーリンの封印をぶち割ったでしょ。充分戦えるわ」
あすか「私は戦う気はないですよ。アスガルドの神々は、ほぼ死に絶えたというじゃないですか。そして今、若返った人たちは昔の人類でしょう?アーサー王に喝を入れたほうが早くないですか?」
モーガン「あなたもまたフレイヤに匹敵する偶像になれるわ、かつてはイズンだったんだから、記憶はなくても当時の人々の士気は上がるわよ。とにかくフレイヤを探しましょう」
あすか「探すだけなら心当たりを探してみます。北欧神話は女神に関しての記載が殆どないので、確かにいる場所というのは分かりませんけど。あとはもう、放っておいてください」
モーガン「いいえ、あなたはきっと戦うわ。あなたはフレイヤの姿を知っている唯一の存在だもの。だからきっとフレイヤを見つけ出すわ。そうしたら、マーリンを再封印する気になるわ」
モーガン「じゃあ、また来るわね」
久美子(右)「誰か来てたの?騒がしかったけど」
あすか(左)「後で話すよ。今は少し休ませて」
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ヨーロッパにも色々ありますが、モーガン・ル・フェイはキリスト教以前の神々のうちのひとりフレイヤのことを知りませんし、アーサー王伝説と北欧神話をごっちゃにしています。
だから、しつこいようですが、この物語はフィクションです。









