久美子(左)「見て見てあすかっち、きれーい」
あすか(右)「……」
ノンコ「あの子、なんで一緒に来てるの?」
アインシュタイン先生「そろそろ思い出してください、娘ですよ、あなたにもぼくにも」
あすか「後ろの二人は無口だね」
久美子ちゃんの声「いろいろあったからね」
ノンコ「あすかちゃんってば、どこ行っちゃったのかしら」
アインシュタイン先生「だから、目の前にいますよ」
どーん。
あすか「あっ」
あすかっち、ノンコさんのほうに倒れる。
あすか「ご、ごめんなさい」
ノンコ「いいのよ」
ノンコ「まあ、あなた泣いてるの?どうしたの?涙が……着物に落ちて……吸い込まれていく……あの日もこんな花火大会の夜だった」
ノンコ「あなた、あすかちゃんなのね!どうして忘れていたのかしら」
ノンコ「私、どうしてたのかしら。あすかちゃん、私の大切な宝物!」
アインシュタイン先生「……よかった、記憶が戻った」
ツヨシ(左)「よかったですね。あすかっちが泣いてたの初めて見たよ」
久美子「あー、あんみつ食べたくなった」
了くん「オレがおごるよ」
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ノンコさん、記憶が戻りました。
あすかっちは2歳の時、ノンコさんが子宮筋腫の手術をして入院してました。お祖母ちゃんに預けられていたあすかっちは大泣き。涙が畳に吸い込まれるのを見るや、お祖母ちゃんはノンコさんが入院している病院にあすかっちを連れて行ったのです。
その話を思い出したノンコさん、あすかっちの涙を見て、あすかっちを思いだしたのでした。