あすか(左)「了くん、どうしたの?いつも暗いけど今日一層暗いカオ
してて」
了くん(右)「……」
久美子「了くんがアメブロに書いてたブログが出版社の人の目に留ったの。それでメッセが来て、電話かテレビ電話でインタビューさせてほしい、よければ執筆依頼したいってのがあったんだけど、了くん、他人と話すためには何度かメールでやりとりしないと無理でしょ。で、あんまりにも突然でビックリして断っちゃったの」
あすか「あ、そうだ、了くんは執筆にも関心あったね。なんでことわっちゃったの?もったいない」
了くん「……依頼がオレだけじゃなくて何人かやって、その中から選ぶっていうから。あとノンコ先生が『どうせ自費出版よ。お金たっぷり取られるわよ』って言うから」
あすか「競わせた上にインタビューしたいなら自費出版じゃないでしょ。もったいない。よーし、私のコネ使わせてやる」
了くん「ダメだよ、あすかっち。オレはそういうのだめなんだ」
久美子「ノンコ叔母さんってあんたに子役の話が来たときもあんたに知らせないで断っちゃったでしょ?ボーイフレンドが出来そうになった時もカンカンに怒ってどうせ学歴ない男だの頭もカオも悪いだのあんたに吹き込んだでしょ?あすかっちを墓守娘にするつもりよ、気をつけたほうがいいわよ」
あすか(左)「えーと……まだチャンスはあるよ、了くん。競うの苦手なら、腕磨けば」
了くん(右)「運命の女神は前髪しかないっていうから、もうないよ」
久美子(左)「あすかっち、早く親離れしてよね。了くんも一応あんたの義理の弟なんだし、毒母の義母ってのは厳しいから」
あすか(右)「それって君のお母さんが離婚したあとの駆け落ちで傷ついたからそう言ってんの?人のこと言えないだろ。毒母でも親だよ。私は墓守娘だけど作家になれた。了くんには根気よく教えて、人に馴れてもらうよ。反射的にノー!ばっかりの人生じゃ哀しすぎる」
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了くん、きみは狩りをしながらがんばんな。
まだ君は若いんだから。





