1月15日の会話。
あすか「昨日の金曜ロードショーの『紅の豚』が凄すぎて、眠れなかったよ」
久美子ちゃんの声「あんた元々1日1時間しか寝ないじゃない」
あすか「貴重な1時間さ。ああ、ポルコ格好よく描けてたし、とにかく人物描写が丁寧だったな。ちょっとした表情の変化、クセ、隙がなかった。間の取り方、セリフのタイミング、いずれも完璧。戦闘艇も動きが凄い」
久美子「マダム・ジーナは素敵だったわね、フィオのタンカを切るところも格好よかったわ。でも、どーして主人公が豚なのよ、ねえ?」
あすか「周囲はこのタイトルのことで苦労したみたいだね。元々国際線のひこうきの中で流す短編映画をってことだったみたいだから。長くなって結局劇場公開」
久美子「あたし、あーいうのはイケメンにやってほしいのよ。なんで豚なの?」
あすか「あれはイケメンがやったらおかしいよ。豚さんだから格好いいのさ。ポルコがイケメンだったら、話の面白みがなくなっちゃう。ちょっとした格好いいポーズとか、イケメンがやるとキザなんだ」
久美子「分かりあえないようね」
あすか「まあまあ、それよっか飛行艇乗りの話でもしようよ」
久美子「おあいにくだけど、あたし、そーいうの全然分からないから。マダム・ジーナのロマンスの行方が知りたいわ」
百鬼丸「(あすかちゃん、同じところばかりブラッシングしないでください、がうがう。そこだけ、ハゲちゃいます)」
あすか「あ、ごめん」
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1月14日に金曜ロードショーでやってた、宮崎駿監督の「紅の豚」見て感激しまして。昔も見たんですが当時はセリフしか入らなくて。
今は人物描写の細部まで見られる自分に驚きました。とにかく作りが細かい。ストーリーもそうだけど、空賊相手にタンカを切る少女のそのセリフの力強さと説得力。あんな言葉咄嗟に出て来ませんよ。
まあ、アニメ映画ですけど。
主人公ポルコの、いちいち格好いい台詞回しもいいなー。
とにかくどこからつついても格好よくて完璧な映画なのでした。
それで興奮してなかなか寝付けなかったですよ。
いい映画でした。イマドキの中高生は映画独特の「間」に耐えられないそうです。そういうところはスキップだけしてセリフだけ拾うそうです。ちょっと淋しいですね。
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