編集部のナタリーさん「あすかっちー、原稿取りに来たわよ」
あすかっちの声「……終わってない」
ナタリーさん「えっ?熱でもあるの?」
あすかっちの声「スランプ」
ナタリーさん(左)「ああ、なるほどね、これじゃ読者が感情移入出来ないわね。もっと平凡な性格の……、主人公を奥さんから旦那に替えちゃおう。編集会議してる余裕もないし、あんたなら誰も文句言わないわ、いいこと、平凡の主人公をアクの強い脇役で固める、これが基本よ。さあ、がんばって」
あすか(右)「え?全部書き直し?」
ナタリーさん「あんたなら出来る!出来たらまた本を経費で買ってあげる」
ナタリーさん「もう書けたの?話が出来たら書くスピード速いのよね、あすかっちって。助かるわ」
あすかっちの声「ナタリーさんのおかげだよ」
ナタリーさん「作家のモチベーション上げるのも編集者の仕事よ」
ナタリーさん(左)「OKよあすかっち、じゃ帰るわね、お疲れ様」
あすか(右)「お疲れ様」
久美子(中央)「ナタリーさん、この子の国語の宿題見てくれない?」
ナタリーさん(右)「あのね、お姐さんは仕事でここに来てるの。邪魔しないでくれる?」
ツヨシ(左)「お願いします、お礼はなんでもします」
ナタリーさん「ふう、いいわ、見せてご覧」
ナタリーさん「ひどい誤字脱字ね。あのねえ、『重複』って漢字は『じゅうふく』じゃなくて『ちょうふく』って読むの。他のもひどいわ」
ナタリーさん(右)「遅くなっちゃった。大急ぎで社へ帰らなきゃ」
久美子&ツヨシ(左)「ありがとうございました~」
ツヨシ(左)「あすかっちの担当のナタリーさんっていい人だね」
久美子(中央)「あたしのも見てもらっちゃった」
あすか(右)「……」
あすか「……その分、こっちにしわ寄せが来るんだよ」
ナタリーさんからのメール:『あすかっちへ 別の作家が一人原稿落としそうなんで今晩中に代わりに何か書いて!ツヨシ君達の宿題見てあげたぶん、よろしく ナタリーより』
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群像劇の場合、キャラがどんな人か勝手に動き出すぐらいでないと難しいです。あすかっちの担当のナタリーさんはこういう人です。
あすかっちが元々一言で説明しにくいキャラなので、周囲は分かりやすいキャラにしました。ラストのこのメールの内容もナタリーさんが勝手に動き出してこうなりました。ストーリーも大事ですが、キャラ、かなり大事です。難しいですね。
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