あすかっちにドリームキャッチャー賞 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

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1/6のSFホームドラマお人形劇場やってます。PCオススメ。
ジェニフレ・バービー・12インチフィギュア達で構成されてます。
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私が監督でドールは役者です。記事は予約投稿です。

11月某日。

あすか「みんな聞いてよ。さきおとといね、ベランダに大きくて綺麗な蜘蛛の糸張られてたの。蜘蛛も大きめで、その糸の1本1本が芸術的なんだよ。いやー、見とれちゃった」

 

久美子「あたし蜘蛛嫌いだから、はい、そこから後の話はツヨシくんへ」

ツヨシ「何でぼくなんだよ」

 

あすか「でね、おととい風が強かったでしょ。それで蜘蛛の糸が吹っ飛んじゃったみたいなの。で、心配だったんだけど昨日は小さな巣ががちょこっと出てきて、今日は前よりもっと大きな蜘蛛の巣が出来てたの。もうピカピカで、私、嬉しくなっちゃって」

 

ツヨシ「それのどこが面白い話なの?ぼく分かんない」

あすか「え?これ、喜べないの?」

ツヨシ「よく分かんない」

 

ツヨシ「聴いてる時間が無駄だよ」

あすか「……きみには分からないか、ま、いいや」

 

編集部のナタリーさん「あすかっち、電話つながらないからまた来たけど、そこらの喫茶店で話しましょ。あんたちょっといい賞もらったわよ」

あすか「は?」

ナタリーさん「人生にもがき苦しんだ男の話、書いたでしょ。あれ、映画になるわよ。で、いい賞に入ったから、よかったわね」

あすか「でもそっちが最初に求めてた小説じゃないよ」

ナタリーさん「当たり前よ。あんた、三島賞以外でも真っ当な賞を獲ったのよ!おめでとう!あすかっち、よかったわ」

 

ナタリーさん「じゃ、喫茶店で、雑誌の紹介文の打ち合わせしましょ」

あすか「うん」

 

夕方。

あすか「そーいうわけだから、もう不名誉作家じゃないから。まともな作家の肩書きになったから」

久美子「おめでとー。よかったじゃない。ビックリしちゃった」

 

久美子「あすかっちの机の下の奥に、ドリームキャッチャーみたいな形した古い蜘蛛の巣張ってる……。蜘蛛はもういないようね。もしかしたら、これのせいで賞つかまったのかな。じゃ、あすかっちには内緒にしておこうっと。いわばドリームキャッチャー賞だわね。縁起のいいようで」

 

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というわけで、あすかっちの机の下の蜘蛛の巣と映画化された小説のことは、久美子ちゃんと読者の皆様だけのひ・み・つ。

 

昔、うちのドルハには夏、よく蜘蛛の巣が張ったんですが、当時は食べるものがまだあったってことですね。最近は滅多にそういうことはなくなりました。冬だからどこかに隠れているのかな?何を食べているのでしょう。

<禁・無断複製転載>

 

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