春と修羅 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

了(左)「『いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を 唾し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ』ってどう思う?」

あすか(右)「宮沢賢治の『春と修羅』だね。響きのカッコイイ詩だけど。自意識過剰と己の野心と聖なる者への憧れに苦しんだ上、生みだしたんじゃないの。私もまた修羅みたいなモノだから分からなくもない」

 

了「解釈それでいいかまで分かんないけど、あすかっちが修羅?」

あすか「たまに思うよ。争いと諍いの多い世界でずっと戦ってるな、もっとビッグになりたいという野心が強いなって。だけど同時にそのことで苦しんでて、安らぎが欲しいとか。了くんもそういう気持ちになったことない?」

了「ない」

 

あすか(右)「ふーん。じゃ、心はいつも静寂?」

了(左)「……とは限らないけど、そうありたいと願っている。そんなに苦しいことじゃないよ」

 

あすか「じゃ、きみは修羅じゃなくてヒトだね」

了「オレは分からない。だけどあすかっちはちゃんとヒトだよ。全然修羅じゃないよ。ただちょっと短気なだけ」

あすか「そう?」

了「宮沢賢治とは比較にならないよ。あすかっちは宮沢賢治と共通項、今のところそんなにないんじゃないかなあ」

あすか「ふーん」

了「このしょっちゅう出てくる『ZYPRESSEN』ってなに?」

あすか「糸杉のことだよ。セイヨウヒノキ。葬列を暗示する言葉だから、賢治の妹ヘの思いを書き連ねてるんだと思う」

 

了「『思う』なら正解じゃないだろ、よく分からないなら無理して答えなくていいよ。みっともないから。ま、当たらずとも遠からずだけどね」

あすか「地味に腹立つ。答えなんてヒトの数だけあるんだよ」

 

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私は宮沢賢治マニアではないので、かれの著作物を全部読んだわけではありません。だからかれの他作品との比較は出来ません。

ですが、「春と修羅」のこの「いかりのにがさまた青さ……」は私のつらさ、また悲しさでもあったのです。

 

参考文献です。

<禁・無断複製転載>

 

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