久美子「じゃ、クラシック音楽鑑賞会に行ってきま~す」
ツヨシ「帰りはちょっと遅くなります」
あすか「……」
百鬼丸「(ねえ了くん、あすかちゃんとはお喋りしないんですか?)」
百鬼丸「(了くんはあすかちゃんが嫌いなんですか?なんでおしゃべりしないんですか?)」
了「(きらいじゃないよ。適当に放っておいてくれるからラクなんだ。別の子と一緒にいると何か気の利いたこと言わなきゃいけないかなとか、格好つけてボルダリングしてみせたりしなきゃいけないかなとか、なんかやんなきゃいけないような緊張感があるんだけど、あすかっちは普通の態度で普通に喋っても気にしないから疲れない)」
百鬼丸「(ぼくの言葉、分かるんですか?)」
了「(分からないけど、そんなこと言ってるのかなと)」
百鬼丸「(そうですか)」
百鬼丸「(了くん、チャイム鳴りました。あすかちゃんが出ました)」
了「(分かった分かった、お前はイイ子だね)」
あすか「了くん、きみ宛にいいもの届いてるよ」
了「ドイツのソーセージか。思ったより小さかったな。これ、みんなが帰ってきてから分けたら一人当たりの量がちょっぴりにになっちまう。ここのメンツだけで食っちまおうぜ」
あすか「賛成だ」
百鬼丸「(え、ぼくも食べていいんですか)」
百鬼丸「(美味しいです、美味しいです)」
あすか「美味しかったね。ありがと了くん」
了「じゃ、2人と2匹の秘密ってことでよろしく」
百鬼丸「(けっこう格好つけてますね)」
ビーちゃん「嬉しかったワン」
久美子「ただいま。あ~、お腹すいちゃった、なにかない?」
あすか「ないよ」
久美子「ほんと?どことなく芳香が漂ってるんだけど」
ツヨシ「ソレも美味しそうな」
あすか「気のせい、気のせい」
了「屁のせい、屁のせい」
百鬼丸「(仲良きことは美味しきことかな、がうがう)」
ビーちゃん「(全くだワン)」
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了くんがデパートで注文したドイツのソーセージ、普通はもっと大きいのですが、なぜか小さいので家にいるメンツだけでいただいちゃいました。美味しいお留守番でありました。
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