志のぶちゃん、ファンタジーキャッスルへ | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

1/6のSFホームドラマお人形劇場やってます。PCオススメ。
ジェニフレ・バービー・12インチフィギュア達で構成されてます。
この物語はフィクションです。実在人物とは関係ありません。
私が監督でドールは役者です。記事は予約投稿です。

今回もやたら長いです。設定厨でついていけない?そんなこと言わないで、じっくりじっくりお読みください。

花凜・母「このたびはまことに申し訳ありません。娘のしでかしたこと、ご迷惑をおかけしました。いかような処分もお受けします。いま、花凜は40度の高熱を出して寝込み、主人がつききりで看病しております。私と夫は娘の育て方を間違えました。お詫び申し上げます」

 

あすか「あなたがわびることではありません。子供と親は別個の存在です。もともと全く違うんです。一緒だと思うからこんなことになるんですよ。だけど私からは何も言えません」

 

ノンコ「処分は教諭が決められるものではありません。校長から直接お達しがあると思います、今日はお引き取りください」

 

隠れていたスーザン先生、現る。

スーザン先生「花凜さんのお母さま、お帰りになった?」

あすか「はい」

 

スーザン先生「今回のことは、公に出来ません。でももし警察が首を突っ込んできたら、今回のことは花凜さんを反省させるためのお芝居で、銃の中身は空砲だったことはあらかじめ知っていたと言ってくださいね。そうしないとあなたのもう一つの国籍が無効になってしまいますから」

あすか「分かりました。どうして私にこんなに肩入れしてくださるんですか?」

スーザン先生「私にもかつて娘がいました。優秀で東大狙えると小学生の頃から言われていました。しかし私は夫と離婚し、娘の親権は夫に行ってしまいました。新しいお母さんは娘を虐待し、脳に損傷をあたえ、娘は植物状態になって1年後、この世を去りました。あんなに優秀だったのに。ファンタジーキャッスルに出会ったのはそのあとです。私は大人のエゴで、子供の才能を摘んでしまうことが許せないのです」

ノンコ「もう一つの国籍?」

スーザン先生「あ、いえ、それは……ホホホ」

 

スーザン先生「ノンコ先生、子供たちを守るために戦いましょう。学校へ戻ってきてください。あなたならできます」

ノンコ「……」

スーザン先生「私はこれでおいとましますが、どうか教職からしりぞかないでくださいね」

 

志のぶ「あすかさん、今回は……」

あすか「あ、志のぶちゃん。詫びはいいよ、キミたち、花凜ちゃんに何か変な薬飲まされてたんだってね」

志のぶ「あの、父が戻ってきました。でももう、五体満足じゃ」

あすか「これから案内するところで、元通りの身体に治してもらえるよ。あっちの入管は難民を受け入れてるからね。医学はこの国よりずっと優れてる」

 

ねぎっちょのシェアハウス。

あすか「というわけでこの子のご両親とこの子をファンタジーキャッスルに連れて行ってほしい」

ねぎっちょ「いいわよ。あんたの部屋は秘密が漏れるからダメなのよね。そこの鏡が出入り口よ」

 

志のぶ「あっ、ウランちゃん」

ウラン「よぉ、元気そうじゃねーか」

志のぶ「お休みしてたのですね」

 

ウラン「サボりゃよかったのに、あすかっちまともにぶつかったのか。ばっかだなー」

あすか「黙れ、ばっくれやがって」

ウラン「その出で立ちだと、相当大立ち回りしたな」

あすか「してないね」

 

あすか「あ、ご両親入ったね。大丈夫だよ、すぐ入管だから。向こうはビザないから、難民申請すればすぐ通る。リトル・トーキョーは公用語は英語になっちゃったけど日本語通じるから問題ないよ」

志のぶ「はい」

 

志のぶ「あすかさん、ありがとうございます。どうかお元気で」

あすか「あのー、私毎日のようにファンタジーキャッスルに出入りしてるから、これでお別れってワケじゃないんだけど。まあ、難民用の臨時住宅からはうちはちょっと距離あるけど、遊びに行くよ」

志のぶ「そ、そうだったんですか、びっくりです、でもよかった」

あすか「きみは向こうで働く気満々だろうけど、頼むから現地の映像学校へ行って。国立はタダだから。ちゃんと資格取ったりそれなりの業績積めば、難民じゃなくなってもっと、いい暮らしが出来るよ。映画監督になる夢、諦めないでね」

志のぶ「はい」

あすか「じゃ、また明日」

 

ウラン「正義の味方気取りか。らしくねーぜ、あすかっち」

あすか「同じことお前に出来るかよ」

ねぎっちょ(左)「今夜はご馳走ね」

 

草ちゃん「あすかっち、今日はここで食べていってよ」

 

沢渡さん「高峰さん、私の料理食べていって~」

あすか「その高峰ってのやめてくれよ。もうこの苗字、トラウマなんだ。あすかっちって呼んでくれよ」

沢渡さん「私は自分の下の名前がトラウマなの~。お願い、我慢して~」

あすか「ああ~めんどくせえな」

草ちゃん「プッ」

ねぎっちょ「さ、ちゃっちゃと作りましょ。あすかっちはお客様席に座ってちょうだい」

 

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てなワケで、志のぶちゃんとキワナちゃんは今後も出番があります。

花凜ちゃんも戻ってきます。スクールカーストの女王だった頃の記憶を消されればいいのにねえ。混乱はさらにひどくなります。

今回、あすかっちは志のぶちゃんに不老不死の概念については話していません。というのは、難民は難民のままだと不老不死にはなれないからです。また、王侯貴族も不老不死にはなれません。

なかなか厳しい世界なのです。

<禁・無断複製転載>

 

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