志のぶ(手前)「あすかさん、脱稿おめでとうございます!今私達、深夜アニメに凝ってるんです。オタク目指して頑張ってます!」
花凜(奥)「花凜は『憂国のモリアーティ』のキャラ好きなの~」
あすかっちの心の声「(オタクってなりたくてなるものだったっけ?)」
ウラン(中央)「アタイはタイトル忘れちゃったけど女子サッカーものが好き」
キワナ(右)「キワナたち今、アニメ番組全部録画して倍速で見てるね。そうすると沢山早く観られるね」
あすか(左)「じゃ、邪道だ……」
花凜「え~、倍速にしないと面倒じゃない?」
あすか「それじゃせっかくのキャラたちのセリフの間とかたたずまいとか楽しめないんじゃ?」
志のぶ「あすかさん、キャラの美しさとカッコイイセリフがあればいいんですよ。なんのアニメが好きですか?」
あすか「『ゴールデンカムイ』の四期待ちなんだよ」
志のぶ「あ、アレ難しいけど女の子可愛いですよね、美形男子いないけど」
花凜(左)「花凜、美形男子いないと観ない」
ウラン(中央)「アタイは、悪くないと思うよあのアニメ」
アルフレッド「そうですか、みなさん、お嬢様とアニメの趣味合いませんか」
あすか「お互い生理的にダメ」
アルフレッド「そうでございますか」
あすか「ていうかみんな、話題作りのために好きでもないアニメを録って倍速で観てるんだよ。アニメってそこまでして観るもんじゃないのに」
ノンコ「私の若い頃はオタクと言えばさげすまれたのよ。犯罪者予備軍だと思われてたの。時代は変わったわね」
あすか「ん~、ジャパメーションの地位は上がったけど、このままじゃアニメの質が低下する……」
アルフレッド「ま、そこまで必死で観るものではないと思うんですけどね。ではおやすみなさいませ」
久美子ちゃん、机の下から現る。
久美子「ふー。あすかっち、来たわよ。いい加減、王都の家との出入り口変えてくれない?埃っぽくて」
あすか「うわ~、久美子ちゃんが女神に見えるぅ!」
久美子「Eテレでやってる『不滅のあなたへ』録画見せて。録るの忘れちゃったの」
あすか「見せてくれる友達いないの?」
久美子「うちの音楽学校でアニメ観る人なんかいないわよ」
あすか「ずいぶん逢ってないような気がしたよ」
久美子「あたしがいなくて淋しかった?」
久美子「クラスの友達とアニメの趣味が合わない?新学期になった途端、みんな急にアニメを話題づくりのために無理矢理観てるって?だんだんおかしくなるわね」
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いつも読んでくださってありがとうございます。
今回もほのぼの回です。