比呂(左)「あっ、あすかさん!誰と歩いているんですか?」
あすか(右)「あ、比呂さんこんにちは」
比呂(左)「あっ、栄斗!お前、なんだその子供みたいな恰好とチャラ男みたいな頭!朝霧さんという彼女がいながら、いったい何をしているんだ!」
了(右)「……?」
あすか「比呂さん、この子は栄斗(ソージツの名前)くんじゃありません。訳あってうちで預かってるんで、了くんといいます」
比呂「な、なんと、同棲?破廉恥な!」
あすか「違います。下宿です」
あすか「アインシュタイン先生のお子さんです。他人のそら似です」
比呂「そんな話信じろって言うんですか?どこから見ても栄斗ですよ」
あすか「仰る意味が分かりません」
了「オレ、あんた知らないです」
比呂「あ、声が違う……いやいや、栄斗の変声期前の声に似てるじゃないか」
了「栄斗さんはオレ知ってます。年は違います。オレ14歳です」
比呂「と、とにかくっ!あすかさん、あなたにはガッカリしました。こんなチャラチャラした異性と連れだって歩くなど……言語道断!」
あすか「はあ?……今、ご覧の通り、ベビーシッターの仕事中ですから失礼します」
あすか(左)「いったい私が何をした~!」
久美子(右)「男子ってみんなそうよ。女子を勝手に理想に仕立てて、理想とちょっとでも違うと勝手に失望して、勝手に去って行くの。あすかっち恋愛したことないから分からないでしょ」
ソージツ(左)「だから言ったろ、あすかっちは比呂が思っているような女じゃないって。外見に騙されるけど怪力で、たくましいヤツだから、守ってあげなきゃならない女じゃないって」
比呂(右)「あすかさん……けなげで家のために働く清純派だと思ったのに……裏切られた」
ソージツ「まだ付き合ってもいなかったんだろ?そんなだから比呂は彼女いない歴=年齢なんだよ。女子に幻想持ちすぎ!」
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ソージツ(栄斗)くんの従兄・比呂くんは栗原重工の社長の息子です。世間を全く知りません。中学からずっと男子校で、女子に免疫がありません。そのため、以前ベビーシッターのアルバイトしているあすかっちを可哀想な子と誤解して、恋してしまったのです。比呂くん、空回りでしたね。比呂くんの将来の恋人は苦労しそうです。
今回のことが影響して女性不信にならないといいんですけどね。
了くんはソージツくんの14歳の時の髪1本をもとに作られたクローンです。しかし、比呂くんにはそんなこと言えませんよね。
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