あすか(右)「かっとばせー、大谷!」
了(左)「……」
久美子「ちょっと、あすかっち!あたしの舞台『トゥーランドット』観てて豪快にイビキかいて途中で追い出されたって、あんたの隣で観てた人にバカにされたわよ!どうしてくれるの」
久美子「なんで『誰も寝てはならぬ』の一番いいシーンのところで寝るのよ!さらにその前のあたしのソロの歌からもう寝てて聴きそびれたでしょ」
あすか「いや……オペラって長くて」
あすか「と、とにかくごめんよ……私、オペラって椿姫と蝶々夫人ぐらいしか分からなくて……次は予習していくよ」
了「耳鼻咽喉科行けば?近くにおっきな病院あるだろ、あそこ『いびき外来』出来たよ」
あすか「……そっか」
久美子(手前)「せっかく名前のある役を演ったのにー!ヒロインにも相当する役なのに!うちで誰にも観てもらえなかったなんて、あたしってなんて可哀想なの!」
あすか(奥)「それは全面的に悪かったよ」
久美子「学内だけじゃなくて公のホールで歌えるようになったら絶対主役獲ってみせるわ。そしたら寝かせないからね!」
あすか「あ、自己完結してしまった……」
あすか(右)「了くんごめんね、うるさくして」
了(左)「テレビに集中しててほとんど聞こえなかった。野球解説者の解説のほうがよっぽど邪魔だよ」
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頭下げてばっかりのあすかっち。
わずかの間に少し優しさを覚えた了くん。
ついでに言えば、ホンモノの江古田に大きな病院はありません。ですからここは「ネオ江古田」というパラレルワールドです。しかもあすかっち達の最寄り駅が昔は江古田だったのが何故か最近は石神井公園になってる……。
「トゥーランドット」はイタリアの作曲家プッチーニのオペラ劇で、舞台は北京という設定になっています。
中国なのになぜトゥーランドット姫なんて名前?なんですが私、この辺よく分かりません。
あらすじは王子と王女の恋物語です(ネタバレだし面倒くさければ飛ばしてヨシ)。
トゥーランドット姫と結婚するには、3つの謎を解かなければならないのです。これが解けないとなんと死刑。
ダッタン国の王子カラフはトゥーランドットに一目惚れし、求婚します。父王と、カラフに恋する召使いリューはなんとかかれの決意を翻させようとしますが聴く耳持たず3つの謎を解いてしまいます。
しかし結婚したくないトゥーランドット姫は認めようとしません。そこで王子は「夜明けまでに私の名前を当てたら私は死にましょう」とトゥーランドットに謎を出します。
父王と召使いリューは拷問され王子の名を言えと迫られます。
リューは王子のために自害し、王子とトゥーランドットと二人きりになったとき、王子は自分の名前をカラフだと自ら明かします。
トゥーランドットは「私はあなたの名が分かった。『愛』だわ」と言って二人は結ばれます。
久美子ちゃんが演ったのは召使いリューです。主役に匹敵する難しい役だと思います。
舞台でも報われない役でしたが、現実でも報われませんでしたね。
そして私は15~6年前ぐらいにDVDでこの「トゥーランドット」を観たのですが、途中からガースカ寝てしまいました。「誰も寝てはならぬ」はCD持ってたんですがあとは分かりません。だからこのエピソードは、半分ノンフィクションなのです。あ~、舞台まで観に行かなくてよかった~。オペラは私向けじゃないのです。
興味ございましたらいつかどこかでご覧下さい。
また長くなりました。ごめんなさ~い。
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