ノンコの声「あら、了くん、怪獣のおもちゃ買ってきたのね。見たことないわね、どこで買ったの」
了「旧中山道の骨董屋です」
ノンコ「あら、骨董屋なんてあったかしら」
ノンコ「神秘的で、造りが滑らかで、まるで遺跡から出てきたみたいに神々しいところもあって……なのに」
ノンコ「右の方はどこか禍々しいわね。なんで買っちゃったの？」
了「連れて帰ってほしいって目が訴えかけてきたように見えて」
ノンコ「まあ、うふふ」
あすか「本当はどこで買ったんだ？」
了「ペットショップ」
あすか「な……」
了「本当だよ」
あすか「生き物なのか」
了「おれたちが行った異世界とは別の世界の、ね」
あすか「珍しいものは象牙や虎の爪のように狩られる。あれも例外じゃないってワケか」
了「今や密猟者は異世界でもどこでも出掛けていくんだ。右の方はプトゥンっていう生体ユニットで、感情も持っていないし、生き物じゃない。だけど丸っこくて可愛らしいので人気があるんだ。だからよくこっちに持ち込まれる｡それに異世界のものだからワシントン条約にも引っかからない」
了「持ち込まれる前にもとの世界に返さないと」
あすか「おい、そこのプトゥン、口の中に何を入れてる」
あすか「……私のチョココロネか。まあ、口に入っちゃったしそのまま食べていいよ。なるほど愛嬌がある」
あすか「モンスターと戦いたくて戦士になったのに、敵がこっちの人間の密猟者とはな」
了「オレは平気だよ、獲物が人間であっても」
あすか「助かるよ、相棒」
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せっかく剣や魔法のウデを磨いたのに、どんどんファンタジーから遠ざかるあすかっちたち。
依頼がないので一文にもなりません。
戦う理由はどこに？
作中の「プトゥン」と「智人（チビト）」は造形作家Yoshi.(@Yoshi6054)さんの著作物で、今回SO-TAさんからガチャ「紡ギ箱」のキャラクターとして発売されたものであり、当方とは一切関係ございません。
プトゥン達をSNSで自由に遊んでいいとの告知があり、お言葉に甘えさせていただきました。ありがとうございました。
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