久美子(奥)「推しが逮捕されちゃった……グッズもう捨てちゃう」
あすか(手前)「アイドルだって神じゃないから、失敗もするさ。何をしたかにもよるけど、引き続き応援してやりなよ」
久美子「できない……」
猫伯爵「やあ、お邪魔しているよ」
あすか「あ、猫伯爵……いらっしゃい。いつもそんなカッコしてるんですか?」
猫伯爵「経営している古本屋では雰囲気を出すためこれで過ごしているよ。自宅ではTシャツにGパンだけど」
あすか「聞かなきゃよかった」
猫伯爵「実はファンタジーキャッスルできみが書いたSF学園もの小説が王都で売れてるって伝えようと思って。きみがデザインした小説の中の学園の制服を着たいというティーンがたくさんいるよ」
あすか「コスプレ文化伝えてしまった!」
あすか「あれ?変だな、向こうで伯爵にお目にかかりませんでした。それに猫頭族の方とも獣耳族の人ともお会いしませんでした」
猫伯爵「私も含めて、そういう少数民族は絶滅危惧種でね。王都で王家の庇護の下で暮らしているんだよ」
あすか「あ、そうでしたか」
猫伯爵「私のことも書いていいよ。あ、SF学園小説は舞台化の話が出てるからはやめに王都ヘ行ってどこの劇団と契約するか決めたほうがいいよ」
あすか「はあ……」
久美子(左)「何か夢のような話じゃない、あすかっち。向こうじゃあんた儲かってるんだね」
あすか(右)「いきなり舞台化の話とかこっちじゃないからなー」
あすか「もうファンタジーキャッスルに住んじゃおうかな」
久美子「次はあたしも連れてってよ」
猫伯爵「王都の本屋じゃ、『辺境に住む鬼才の入魂の話題作!』とキャッチコピーが書かれているよ」
あすか「……私、現世でも異世界でも『鬼才』なのぉ……?」
久美子「天才と呼ばれてみたかったのね」
伯爵「ところで推しって何?」
久美子「応援してる芸能人やキャラクターのことです」
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天才と呼ばれない理由は何でしょうね。
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