ソージツ(右)「えー?おれ15年後、朝霧さんとニューヨークで中華料理店経営?栗原重工の跡は継げないのか~」
ねぎっちょ(左)「贅沢言わないの。この広い世界中で、初恋の、しかも超美人の女の子とゴールイン出来る幸運な男がどれだけいると思ってるの?とにかく水晶玉はそう告げたわ」
ソージツ「ねぎっちょ、あそこに立ってるおれのドッペルゲンガー、どうやったら消える?恐いんだけど」
ねぎっちょ「あれドッペルゲンガーじゃなくて、あなたのクローンよ」
ソージツ「クローン?なんで?なんでおれの?」
ねぎっちょ「さあ」
ソージツ「あすかっち~、なんでおれのクローンと一緒に住んでるんだよ」
あすか「まだ部屋が沢山あるからだよ。ソージツも、朝霧さんとここの客用寝室に住みなよ。一部屋にひとつずつバス・トイレ完備で掃除してくれるメイドロボットもいるから不自由しないよ」
ソージツ「いや……それはいい。クローンがおれのほうにらんでるんだけど何?」
あすか(右)「了くんっていうんだ、きみと友達になりたいんだって」
ソージツ(左)「と、友達ね、分かった、おれから声かけてみる」
ねぎっちょ「じゃ、あたしはこれで。あすかっち、早めに了くん連れてファンタジーキャッスルに引っ越してくることをオススメするわ。いずれあなたたちこの世界にいられなくなるんだし、向こうにはあなたたちみたいな人いっぱいいるから、すぐ慣れるわよ」
あすか「ねぎっちょ、知ってたの?」
ねぎっちょ「あすかっちと出会ったばかりの頃から知ってたわよ。あなたも自分のことを知った以上、ずっと住める場所に行ったほうがいいわ」
あすか「うーん、ラノベの異世界転生みたい」
ねぎっちょ「向こうにはあたしもいるんだし、時々モンスター退治してたんまり稼いで楽しく暮らしましょ。考えておいてね」
ツヨシ「ねぎっちょ帰っちゃった?ぼくも占ってもらいたかったのに」
あすか「なに占ってもらいたかったのさ」
ツヨシ「フジ子・ヘミングみたく歴史に残るピアニストになれるかどうか」
あすか「彼女ぐらいの逆境がないと無理だな」
久美子(左)「ねぎっちょどこ?」
あすか(右)「帰ったよ」
久美子「あすかっちは占いが嫌いなのに、どうしてねぎっちょと仲良く出来るの?」
あすか「ねぎっちょはファンタジーキャッスルの住人じゃん。君も一度あそこでモンスターと戦ったろ。私は時々ファンタジーキャッスルで稼いでるんだよ。何を占ってほしかったの?」
久美子「了くんとの相性を見てほしかったの」
あすか「そっか……」
あすかっちの心の声「(いつかみんなを置いてファンタジーキャッスルに行くのか……。置いていけないよ……お母さん悲しむだろうしアルフレッドのことも心配だ。レオン先生はきっとくっついてくるだろうな……。ツヨシくんのバカも放っておけないし、それにまだまだ書きたい小説もある……仏像喫茶にも行きたいよ……どうしよう)」
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あすかっち、悩んでおります。
自分の夢、友達との楽しい日々、将来の希望、それらを失ってしまうかもしれないのです。しかし、友人達は成長します。あすかっちや了くんにはそれがないかもしれないのです。
将来、人目を避けて暮らさなければならないとしたら、ファンタジーキャッスルに行ったほうがいい……それは、あすかっちにとってあまりに重すぎることでした。
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