あすか(右)「今日は、有名な『ヤマトタケル』の話をしよう」
アンバー(左)「知ってる。草薙の剣で悪を倒して死んで白鳥になった人でしょ」
あすか「もうちょっと詳しく話すよ。景行天皇の世、息子がふたりいた。兄のオオウス命は不細工だったが弟のオウス命は女と見まごうばかりに美しかった。兄は弟を激しく憎み、父帝にオウスの悪口を吹き込んだ。父お気に入りの女官を斬り殺し、罪をオウスに着せた」
あすか「父帝は罰としてオウスを西のクマソ国の征伐に行かせた。その頃クマソではパーティーをやっていた。オウスは女装して酒を勧めクマソタケル兄弟のひとりを殺した。もうひとりも負けを認め、これからはヤマトタケルと名乗れと言い残して死んだ。こうしてオウスはヤマトタケルとなった。都に戻る途中色々あったけど切り抜けて帰ってきた。そしてオトタチバナ姫という美人と結婚した」
クリスタル「やったー、お姫様だ」
あすか「たったひとりでクマソを滅ぼしたヤマトタケルを父帝は恐れ、東の国へ征伐にゆけと命じた。ヤマトタケルはオトタチバナ姫とともに、伯母にもらった草薙の剣と火打ち石を持って東の国へ旅立った」
あすか「その地方を治める長官はヤマトタケルとオトタチバナ姫を草むらに連れて行き、ここに悪人がいるから退治してくれと言って立ち去った.それはだまし討ちだった。長官は放火してふたりを殺そうとした。ヤマトタケルは草薙の剣で燃える草をなぎ払い、火打ち石で長官のほうへ草に火をつけた.長官の屋敷に燃え移った火で、長官は死んだ.いくつもの障害を乗り越え、ヤマトタケルとオトタチバナ姫は船に乗ったが、この船が大嵐で何度も沈みそうになった。オトタチバナ姫は『海の神が怒っているのでしょう、私が鎮めて参ります』と言い残して水に飛び込み死んだ。すると嵐は嘘のように収まった」
クリスタル「お姫様死んじゃったの?かわいそー」
アンバー「ヤマトタケルは都へ帰れたの?」
あすか「多くの戦いを経て、ヤマトタケルは疲れ切っていた。都まであと少しというところで重病に倒れ、そのまま亡くなった。知らせを受けた家族はヤマトタケルの墓を作った。するとそこから美しい白鳥が飛び立った。兄のオオウスは白鳥を追った。白鳥は海へ向かって飛んでいった。オオウスは海に入り白鳥を追い続けた。そしてそのまま、白鳥に追いつかず海に沈んだ」
あすか「お話はコレでおしまい」
アンバー「お兄さんにも罰は下ったのね.それは知らなかった」
あすか「詳しく聞くと面白いでしょ?」
アンバー「うん」
クリスタル「次はお姫様が死んじゃわない話が聞きたい」
あすか「それは色々大変なんだよ」
クリスタル「ロマンチックなお話が聴きたいわ」
百鬼丸「(あー、それならぼくが『オオカミ王ロボ』を聞かせて差し上げます、がうがう)」
ビーちゃん「(人に犬語が分かるわけないワン)」
久美子(右)「お疲れ様」
あすか(左)「ほんとお姫様の話はストックがないんだよね」
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当初、今昔物語集からエロ話を1本書くつもりでしたが、2日続けてお下品な話を書いたら私の人格が疑われそうなので急遽「古事記」にしました。
突然の変更だったので全く準備をしておらず、そこそこ知られているヤマトタケルの話をすることにしました。
ヤマトタケルの魂が白鳥になって飛んでいったのはそこそこ知られていることですが、、彼を憎み続けた兄の最期はあまり知られていないので書いてみました。ご存じでしたか?
父帝はこうして二人の息子を失いました。
ヤマトタケルもイケメンだったばかりに災難でしたね。
あの世でオトタチバナ姫とお幸せに。
<禁・無断複製転載>
参考文献:ポプラ社古典文学全集1「古事記物語」









