アルフレッド(右)「昼間から暗いニュースは気が滅入りますね」
あすか(左)「アルフレッド、こんな時でもいてくれてありがとう」
アルフレッド「私は妻の思い出深いこの国から離れるつもりはございませんよ。休暇の時は妻の愛した神社仏閣をまわってます」
あすか「そうだったね」
アルフレッド「妻との思い出に、浅草の浅草寺で初めてほおずき祭りに行ったことがありましてね。鉢植えのほおずきが500円、風鈴つきで1000円だったのですが……妻が500円を出した時、そこの店主が、もう店じまいだから風鈴おまけにつけてあげるよと、愛らしい風鈴をいただいたんですよ。東京で融通の利くことは少ないですから、それは二人して喜びましたね、あまり裕福ではない頃でしたから。風鈴はずっとアパートの窓に飾りましたよ。今でも大切にしまってございます。あれはアートですね」
あすか「いい思い出なんだね」
アルフレッド「店主さんのことが嬉しかっただけでなく、日本の神社仏閣は本当に人の心を和ませ、落ち着かせますね。自然と一体化しています。石に生える苔さえもアートですね。美しいたたずまい、静かに静かに流れる刻。ジョークのひとつも言えない私を妻はいろいろなことで笑わせてくれましたが、妻をきっかけに知った日本美術はあまりに素晴らしいものでした」
アルフレッド「出逢う人の多くが思いやり深く優しく、親切で、本当に日本に来て良かったと思っていますよ」
アルフレッド「私は日本のダメージは修復できる、浅草寺のにぎわいも必ず戻ってくる、かならずその輝きを取り戻すと信じております」
あすか「うん!」
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がんばれ日本。収束まで何年かかるか分からないけれど、みんな生き延びましょう。その頃世の中はすっかり変わっていると思いますが、少なくとも今より落ち着いていることを願います。
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