久美子ちゃんの声「ちょっとぉーお、なにこの生き物。犬?あたしはビーちゃんが淋しくないようにもう一匹、猫か犬かって」
あすか「柴犬だよ。動物愛護センターからお試しで来てもらった。トイレしつけ済み、去勢手術済み。どこかで飼われていた犬らしいんだけど。一応天然記念物なんだけど、フレンドリーでも芸が出来るわけでもないからもらい手が付かなかったそうだ。まあこれでも柴にしてはフレンドリーなほうなんだって」
久美子ちゃんの声「あたしはトイプーかヨーキー買ってきてって言ったのに~」
あすか「ビーちゃんと合うかどうか分からないじゃん」
久美子「おいで」
久美子「痛っ、咬まれた。ダメじゃんもう~」
犬「(制汗剤の匂いがくさい、がうがう)」
あすか「柴犬は頭なでられたり抱っこされるの嫌いなんだって」
久美子「どうりで殺処分される犬種1位なわけだわ。なんでこんなの連れてきたのよ」
あすか「いや、適度な距離を保てたほうが原稿や勉強に集中しやすいから」
久美子「それだけで?これじゃビーちゃんが可哀想よ」
あすか「これは大事だよ」
アルフレッド「柴犬というのは環境が変わること・習慣が変わることを極度に恐れる犬種でして、お試しで散歩したときにあげたおやつがたまたまその犬がいつも食べているお気に入りのご褒美につかわれていたものだったそうで……他の犬舎を回ろうにもその犬がずっとついてきて離れなくなってしまったのです」
久美子「そんなめんどくさい犬却下!」
あすか「しばらく様子見ようよ。別にいい加減な気持ちで連れてきたわけじゃないんだ。我々がこの犬を気に入るかというより、犬がこの家を気に入るか、目線を下げてみよう」
犬「くんくん」
久美子「抜け毛多いから、毎日ブラッシングしなきゃいけないのよ?あたし知らないわよ」
あすか「久美子ちゃん、詳しいね」
久美子「抜け毛多いのだけはイヤだったからそこだけ調べたのよ」
久美子「ビーちゃんおびえてるわよ、ビーグル犬なのに」
あすか「小型犬とはいえ、柴はオオカミに一番近い犬だからなあ」
久美子「あんたってば、ついてきたからそのまま車に乗せたってのが」
アルフレッド「少しの間かもしれませんが、名前が要りますな、お嬢様」
あすか「こないだまでハマってたアニメから『百鬼丸(ひゃっきまる)』にしよう」
その後。
久美子「百太郎(ひゃくたろう)、なんか好きなおもちゃある?」
ノンコ「お百ちゃん、シャンプーする?」
アルフレッド「百ちゃん、お散歩に行きましょう……はて、本当の名前はなんでしたかな」
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百鬼丸は、自分を今「ひゃくちゃん」だと思っています。
さて、なぜありふれた柴犬にしたのか?
リカちゃんはプードルを飼っているしバービーも大きな犬を飼っている。ならばあすかっち達にもう1匹!かっこいい犬もいいし可愛い犬もいいけど、骨太で頑丈そうな和犬がいいなと思ったからです。
はじめはフレンドリーな洋犬、ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーがいいなと思っていたのですが、レジン製なので尻尾の破損が心配で和犬にしました。秋田犬も面白いだろうなと思いましたが狭いので柴犬に落ち着きました。
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