あすか(右)「そっか、二分の一成人式、休んじゃったのか」
アンバー(左)「うん。だいたいの子が綺麗な袴姿で、私達のお母さんもう長いこと入院してるし、エヴァンズさんは忙しいから」
クリスタル(左手前)「から」
アンバー(右)「あすかっちの時は二分の一成人式どうしてたの?」
クリスタル(左)「たの?」
あすか「私は二分の一成人式の時は、家庭の事情が忙しくてね。ワンピースで『感謝の手紙』を読み上げたよ。袴姿の子はせいぜい三分の一ぐらいだったからそんなに違和感はなかったよ。でも、両親ともその場にいなくて、お祖母ちゃんが来てくれたんだ」
アンバー(右)「そうなんだ…私達も袴穿きたかったなー。でもね、感謝の手紙ってどうしても書けなくて。誰に書いたらいいかも分からなくて。テーマが将来の夢とかだったらよかったんだけど」
クリスタル(左)「けど」
あすか(右)「私はデタラメ嘘八百の感謝の言葉を書いたよ。それでも、お世話になった人全員が機嫌よくなるならそれでいいじゃないかってね。先生も含めて。そしたら先生すっごく喜んでた。大人なんてチョロいよ」
アンバー(中央)「そうなんだ。せめて卒業式は袴、穿きたいけど、見に来てくれる人いるかな?」
クリスタル(左)「かな?」
あすか「大丈夫、その頃はきみたちのお母さんは退院しているよ」
アンバー「うん。そうだよね」
クリスタル「よね」
久美子(右)「あんなんでよかったの?」
あすか(左)「私が見に行ってやるとはさすがに言えないからね。あっちはお勉強つき学童保育のお客で、私はお金もらってる身。その辺はわきまえなくっちゃね。ま、二人の卒業式の袴はネットで寄付呼びかければいいよ。小学生の卒業式の着物や袴ってのはポリエステルだから、1~2万でレンタルできるだろう。二人分すぐ集まるよ」
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あすかっち、酸いも甘いもかみ分けてる14歳。
あすかっちは小学校の卒業式の時も、お祖母ちゃんが袴を用意してくれました。その重さを、よく知っているのです。








