煩悩のしぼり出し方 | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

お人形劇場。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と愛と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。コナン時空です。1/6ドール(ジェニー・リカ・バービー・六分の一男子図鑑等)注意:PG12

ねぎっちょ(右)「やあねえ、カレシが欲しいとか、お金が欲しいとか、有名になりたいとか、綺麗になりたいとか、肉欲、食欲、睡眠欲、それだけじゃないのよ、煩悩ってのは」

あすか(左)「他にもあるの?」

 

ねぎっちょ「友情や愛情、親孝行したいという心、なんとかしてあげたいと思う心、同情、思慕の情、要するに『情』も煩悩よ、せっかく仏像喫茶行ってもマクレーンってそんなことも教えてくれなかったの?」

 

あすか「うん…」

ねぎっちょ「だめだわあの坊さん。レポートの提出期限は?」

あすか「一週間後」

ねぎっちょ「一週間後ね」

あすか「ねぎっちょこの辺詳しいね」

 

ねぎっちょ「詳しいわよ、古い家だもの。でもみうらじゅんは独学よ。私の印象に残ったのは『若い頃はがんばって不自然なことをしてください。似合わない服を着てみたり、似合わない思想を身につけたり、似合わない人と付き合ったりするのです。初めっから私はナチュラリスト、なんて言ってるようではつまらない人になってしまいます』だったかな」

 

あすか「あー、なんか今、悟った。裏を返せば馬鹿やれるのは若いうちだけってことだね。孝行したい時に親はなし、っていうからせいぜい親孝行プレイしよう。そして馬鹿なこともやってみるか」

 

ねぎっちょ「そうねえ、煩悩は今のうちにやり尽くせば後悔ないわね。うちのお祖母ちゃん、若いうちに地味な服を着てたせいか、年取ってから派手になっちゃってね」

あすか「なるほど」

 

ねぎっちょ(右)「じゃあ、手始めになにする?」

あすか(左)「そうだねー」

 

ねぎっちょ「あははは、なにそれ!」

 

あすか「書生スタイル、いっぺんやってみたかったんだけど機会がなくてね。似合わない格好やるならこれだなーって思うんだけど」

ねぎっちょ「やぁねえ、似合ってるから可笑しいのよ」

 

ねぎっちょ「そっからもう、別の煩悩の世界だわね、お侍のカッコも合いそうだわ、みうらじゅんにも解説不可能だと思う。『面白いかどうかは本人じゃなくて他人が決める』ってのは本当だと思ったけど、おかしー」

 

あすか「金田一耕助みたいだなと思ったけど似合ってたのか。じゃあ次の『似合わない思想』ってなんだろ。こないだショーペンハウアーの『幸福論』買ったけど意味不明でね。哲学はどうも才能ないらしい」

ねぎっちょ「意味不明でいいのよ。若いってそういうことなんだから」

あすか「ねぎっちょってトシいくつ~」

ねぎっちょ「女性に年を聞くもんじゃないわよ。ま、その格好で仏像喫茶行ってみなさいよ、その時のマクレーンのカオが見たいわ」

 

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これじゃレポートどころじゃないでしょう。

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