あすか「お父さん、久しぶりだね。元気だった?」
あすか父「ああ」
あすか「お父さんのほうから連絡来るなんて珍しいね」
あすか父「これから先のことを考えたかったんでな」
あすか「これから先って…今の奥さん、もう赤ちゃん生まれたんだよね?」
あすか父「…」
あすか「なんで黙ってるの」
あすか父「別れた」
あすか「え?赤ちゃんはどうなったの」
あすか父「生まれたことは生まれたが、お父さんと血のつながりはないことが分かったんで…許せなかった」
あすか「ふーん、そりゃお気の毒だねぇ。でも、だからといってこっちに連絡してきたのはちょっと虫がいいんじゃないの」
あすか父「だが、お父さんの子供は…」
あすか「確かに私ひとりだねえ」
あすか父「お母さんはどうしてる」
あすか「あいかわらず教師やってるよ」
あすか父「まだあの毛●のじじぃを雇っているのか。家事ぐらい自分でやれないのか」
あすか「アルフレッドをそんな風に言わないで。お母さん、身体弱いから仕事で精一杯、家事はアルフレッドがやってるの。PTAも引き受けてくれてるの」
あすか父「身体が弱いのは鍛え方が足りないからだ。一日3時間走っていれば…」
あすか「無理だよ。お父さんみたく海自の人達とは違うんだから」
あすか父「じじぃなんか追い出せ、金の無駄だ」
あすか「アルフレッドはお祖母ちゃんに雇われてるの。お父さんとは関係ないんだよ」
あすか父「チッ」
あすか「今はなにやってもタイミング悪いと思うよ、お父さん」
あすか父「明日も明後日も来年もずっと都合が悪いのか」
あすか「だから、ヤケ起こしちゃいけないってば。落ち着いて、自分が何してきたかじっくり考えたら。新しい奥さんの裏切りを許せなかったお父さんは、過去、お母さんに対してどうだった?」
あすか父「…お母さんは自分の寝たきりの父親をお父さんの官舎に置いていたんだぞ?迷惑だった。充分だろう」
あすか「でも、最期を看取ったのは小3の私だよ。お父さん介護何もしなかったでしょう。死亡診断書の1万円も出してくれなかったよね。私、友達の家に借りに行ったんだよ」
あすか「…あとはお父さんとお母さんの問題だよ。私に言っても、何も変わらないよ」
あすか父「…」
あすか「じゃあまたね、お父さん」
あすかっちのモノローグ「(それからしばらくして、うちの表札がまた『高峰』になり、お母さん宛の郵便物も高峰ノンコ名義で来るようになりました。両親の間でどんな話し合いが行われたのか、私の知るところではありません。現在お父さんとは別居婚になっていますが、男と女というのは中2の私には分からないことです)」
<禁・無断複製転載>
9月末で顔文字が使えなくなって不便です。ずっと使ってきたのに(泣)












