ナタリーさん「あすかっち、これティーン女子向けに書いてくれって言ったでしょ?おじいさまがこんな恐い人だったら読者の子思いっきり引いちゃうわ」
あすか「でも頑固で偏屈で威張ってるって設定でやってくれって頼まれたから、その通りの人物像で書いたんだけど」
ナタリーさん「若草物語のローレンスさんとか、ハイジのおじいさんとかを参考にしてよ。ティーン女子は『女の子には優しい』を求めているんだから」
あすか「そんなお爺さんこの世に居ないよ。優しくしてくれる女の子がいたら孫ほどの歳でも『この女俺に気があるのかな』と思ったり、子供にいじめられてるホームレスが若い女の子に助けられたら『男のメンツに傷をつけた!』って逆恨みして恩人の女の子襲っちゃうのが男ってもんだよ」
ナタリーさん「それそのまま書いたら美しいお話にならないのよ」
ナタリーさん「作家の仕事は読者に夢を与えることよ。『こんなお爺さんが居たらいいな』って思ってくれることが大事なの。あすかっちの小説読んだら男性不信になっちゃうわ」
あすか「う~ん」
ナタリーさん「あのね、あちこちに妾を作って、男の子だけ可愛がって、3歳の孫娘に頭の毛がないことを指摘されただけで逆上して孫娘の頭を刈っちゃうような恐ろしいおじいさまじゃ、アンケート上位取れないわよ。今回は時間が無いからこのまま印刷所に持っていくけど、少し作風考えてね」
アルフレッド(左)「そうですな、お嬢様の小説を拝読した時、日本の男というのは周囲に甘え放題甘えて、女を人間だと思っていない様子を…とくに漱石の人生をお書きになった短編を読んだ時に感じましたな。でもそんな男性ばかりではないのですよ」
あすか(右)「ん~、小学校の時の男子はサイテーだった。教師も中学受験するなら男子ともめ事を起こしてケガしても報告するなって保身のカタマリだったし」
アルフレッド「お嬢様は中学生らしいトキメキなどはおありでないようですね」
あすか(右)「無理だよ、小3で祖父の介護私と母でやってたし父も恐かったし」
アルフレッド(左)「ではその時のことは、もう少し大人になってからお書きなさい。今はお嬢様の幸せを願っている者達のために書いてください。人生所詮そんなものと思っていると、そんな男しか寄ってきませんよ」
あすか「うーん」
あすか「じゃ、書き直す」
あすか「(スマホに向かって)ナタリーさ~ん、出来上がったよ」
ナタリーさんの声「あ~、あすかっち、編集長が最初のほうがいいって言うのよ。最近、2次元で冷たくされることにゾクゾク来る女子が多いからウケると思うって。だから今回は、最初のままで行くわ。ご苦労様」
あすか(右)「なんじゃそりゃー」
アルフレッド(左)「世間の需要がお嬢様の作風に追いついたのでしょう。よかったですね」
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喜んでいいやら悪いやら。
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