アルフレッド「おや、お嬢様、お出かけですか」
あすか「うん」
アルフレッド「そのお洋服で?」
あすか「通販でおとぎの国のリアルクローズ売ってたんで買ったの」
アルフレッド「胸からお腹へ色々ごちゃごちゃついていて、私にはまるでクトゥルフ神話のシュブ・ニグラスのように見えますが」
あすか「ひどーい。お土産買ってこないよ」
あすか「じゃ、お留守番よろしくね」
アルフレッド「今のうちに本棚を綺麗にしておきましょう」
アルフレッド(右)「おや、奥様、お帰りなさいませ。お嬢様はたった今お出かけになりました」
ノンコ(左)「変ね、すれ違わなかったわ。誰と行ったのかしら。ボーイフレンドでも作っちゃったのかしら、心配だわ」
アルフレッド「ご安心ください、もし男子が相手なら、服装を見ただけで振られます」
ノンコ「せっかく宝塚公演一緒に観に行こうと思って早く帰ってきたのに、残念だわ」
アルフレッド(手前)「お嬢様?どちらへお出かけで?もう振られたんですか」
あすか(奥)「今、リカちゃんキャッスルのイベントに行ってきたんだよ。友達と一緒に人形と服を買ってたの。あー、開場後10分で売り切れたモノもあって、すごかったな」
アルフレッド「お出かけになってから5分も経っていませんが」
あすか「え?」
あすか「ハハハ、エイプリルフールはずっと前に終わったじゃん、何言ってるの、会計まで1時間かかっちゃったよ。そのあとお茶したし」
アルフレッド「いえ、今お出かけになったばかりです。奥様もたった今お着きになりましたから、お姿をご覧のはずです」
あすか「え?」
ノンコ「本当よ、あすかちゃん。前もこんなことあったわね。行ってすぐ帰ってきたのに、あすかちゃんは何時間も遊んできたって言ってたわ」
あすか「やだなぁ、お母さんまで」
あすか「ふたりともどうしちゃったの」
ノンコ「前もその鞄だったわよ、夏の日に」
あすか「なにそれ」
ノンコ「その鞄持って歩いた日は、時々変わったことがあるのよね。見たところ普通のだけど」
あすか「お母さん、そんな話信じられないよ」
ノンコ「ああそう。時間が勿体ないから、ねえ、あすかちゃん、今からお母さんと宝塚公演観に行かない?」
あすか「今から?2時間遊んできたけど」
ノンコ「『天は赤い河のほとり』観たいのよね。そのために今日ちょっと早めに帰ってきたの」
あすか「ま、まだ体力あるからいいよ行っても」
ノンコ「変なあすかちゃん。実は振られたんでしょ。そんな舞台衣装みたいなの着て。さ、出発しましょ」
アルフレッド「お嬢様、お鞄お忘れですよ」
あすか「あ、はーい」
アルフレッドのモノローグ「(もちろん私は、SFだの怪談だのそういった類いのモノは信じません。しかし今日、お出かけになった奥様とお嬢様は『天は赤い河のほとり』を見に行かれたそうですが、今、公演しているのは東京宝塚劇場ではそれではないのです。東京では『天は…』は5月11日からの公演予定で、今は、はるか遠い宝塚大劇場まで行かなければ観られません。本当に行かれたとすれば1日がかりになってしまいます。今、東京で公演しているのは『カンパニー』というものです。おふたりは確かに東京宝塚劇場で『天は…』をご覧になって帰ってきたとおっしゃるのですが、物理的に不可能です。これをどう説明したら納得されるのか、私にも分かりません。この家ではちょくちょく不思議なことが起きるのですが、きっと何かの錯覚でしょう。私はタイムスリップなど信じません)」
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昨日行ったイベントで買ったお洋服をあすかっちに着せたところ、なんだか舞台衣装のようになり、やはりこれはリカちゃん人形のほうが似合うだろうと痛感しました。それでどうしてこんなお話になったか分かりませんが、空間や時間を節約したりできたらいいなという願望からでしょうか。昨日は遅く行ったのですいていました。
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