ノンコ「じゃ、お留守番お願いね」
あすか「うん、気をつけてね」
あすか「あれ、ツヨシくん。どうしたのさ」
ツヨシ「今、うちのクラスのヤツがさー、線路で焚き火してる動画アップして噂になったんでDLしてあすかっちのPCに送ったから見なよ」
あすか「知ってるよ。そのせいでうちのお母さんは警察に呼ばれちゃったよ、まったくどうしてくれるんだよ」
ツヨシ「先生に迷惑かかっちゃったか。でもぼくは絡んでないよ」
あすか「これか。『大人の敷いたレールなんて燃やしてやる』物騒なタイトルだな。BGMに欅坂とはベタすぎるよ。これ相当、あちこちに迷惑かかるぞ」
ツヨシくんの声「動画サイトはすぐこの動画削除したけど、どれぐらい拡散したかは分からない」
あすか「貴様もこうやってばらまいてるじゃないか」
ツヨシくんの声「あはは、そうだね」
あすか「つまらぬものを見てしまった。お母さんどうしてるかな。もう期末テストなのに、気になって眠れない」
あすか「お母さん、おかえり」
ノンコ「あ~、疲れちゃった。回送電車の通る線路で焚き火してた子達だけど、少年法があるから補導なのよね。ご両親もいらしたけど、息子が最近塾にも行かなくなって困ってたそうよ。もうひとりはご両親とも夜働いていて息子がどうしてるか全然知らなかったんですって」
あすか「う~ん」
あすか「お茶飲む?」
ノンコ「とても飲めないわ。明日のことを思うと心が痛い。ただ目立ちたい、注目されたい、将来はユーチューバーになって億万長者になるんだって悪びれた様子全くなくて、掴まったことをむしろ嬉しそうにしてるあの子達が気味悪かったわ。いつからこんな時代になっちゃったのかしら」
ノンコ「ごめんね、せっかく出迎えてくれたのに、今日はもう休ませてね」
あすか「大丈夫、家の中のことは何も心配しなくていいから。お休み」
久美子「うーん、面白いっていうか…幼稚な動画ね。しかも掴まったんじゃかっこ悪い」
あすか「でしょ?なんでこんなもの作った教え子のためにお母さんが恥かくのかと思うとねー」
あすか「動機はひたすら目立ちたい、注目集めたいだけ。ひどいよ」
久美子「ちょっと前のあんたならやりそうって思ったけどね」
あすか「イヤー、そういうのは卒業したから」
久美子「へー。シスター・クラレンスの心臓悪くさせたの誰」
あすか「いや、ほんと卒業したから」
久美子「あすかっちも悪いって自覚ないタイプよね。その時その時が精一杯で、なにやらかしたかよく分かってないっていう」
あすか「でも目立ちたいとかそういうのじゃないから」
久美子「どのみち大人はつらいわよ」
久美子「ノンコ叔母さん大丈夫かしら」
あすか「ん~、学校では上手くやるんだけど、家に帰ってきたら泣き出しちゃうかもね」
久美子「じゃあ慰めの言葉考えておかないと」
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その頃ノンコさんはぐっすりすやすや眠ってました。













