アンバー(中央)「あすかっちの演奏、今日つまんなーい」
クリスタル(手前)「なーい」
あすか「オリジナル曲なんだけど面白くない?」
アンバー「面白くなーい。あすかっち作曲のセンスなーい」
あすか「手厳しいな」
キラりん「いつもみたく尾崎とか中島みゆきとかやらないの?」
あすか「邦楽は演奏出来ないんだよ」
キラりん「どうして?」
あすか「大人の事情。非営利ならいいんだけど、この子達のシッター料もらってるから」
アンバー「なんで?」
あすか「日本の音楽の著作権を管理しているところが、CDの売り上げが落ちてるから、美容院とかスーパーとか、カラオケとかお店でかかってる邦楽の使用料を取るようになったんで、私もきみらのチャイルドシッターのお仕事だから、その間に日本の音楽を演奏するとお給料からお金を払わなければならないからさ」
アンバー「よくわかんない」
あすか「来年からは民間の音楽教室の授業で使われる音楽の著作権料も受講料の2.5%取られるんだって。10~20億の利益の見込みだって」
キラりん「え?結構取られるわね、じゃ学校は?」
あすか「学校は大丈夫」
キラりん「よかったー。卒業式で卒業式ソング歌えなくなるかと思った」
あすか「コピーバンドとか潰れていくだろうね。私はもう邦楽はシッターしてるときは歌えない。全社員が全国回ってしらみつぶしに調べてるんだって」
キラりん「じゃ、私の好きな洋楽は?」
あすか「分かんない。それは欧米のほうと交渉すればいいのかもしれないけど、どこまでか分からない。メジャーデビューしたものは歌わない方がいいのかもしれない」
キラりん(中央)「そういえばこの頃、あちこちで歌が聞こえてこなくなったわね」
あすか(右)「使用料高いらしい。だから著作権フリーのソフト使ってるみたい」
キラりん「でもヘンね、著作権料って作者没後50年で切れるんでしょ?昔の童謡とかどうなってるの」
あすか「管理するのは日本の著作権の団体だから、やっぱりお金を払わなければいけないの。簡単には許可降りないから、『通りゃんせ』とか口ずさめないかもね」
キラりん「そうなの…アーティストはそこで儲けてるのね?」
あすか「アーティストも自分で作った歌を歌うにもそこにお金払ってそこの許可が要るの。売り上げから還元されるみたいだけど、自由には歌えない」
キラりん「えー!」
キラりん「攻殻機動隊S.A.Cの『ドナドナ』が『赤い靴』に変わっちゃったわけは、大人の事情って言ってたけどそれか。全然違う歌じゃない。許可降りなかったんだね」
あすか「現代音楽は演奏出来ないけど、クラシックなら文句は言えまい。エレキでクラシックってのも変だけど、さあ、『G線上のアリア』派手にアレンジして行くよ!」
(ノ◇≦。)(ノ◇≦。)(ノ◇≦。)(ノ◇≦。)(ノ◇≦。)(ノ◇≦。)
私は音楽に明るくなく、ネットが今のように浸透するまで情報がほとんど入ってこない状態でした。
その頃はデパートの洋品店売り場でも現代音楽がかかっていました。
ある日とても素敵な歌を聴いたので、発信元探してみるとラジカセが置いてあってテープに「one more time,one more chance」と書いてあったのでタイトル覚えて家に帰ってすぐネットで調べました。それでCDをすぐ注文したのです。
ネットで探したとはいえ、まだそんなに熟してない頃のことですし、洋品店で歌を流してくれていたおかげで出会えた曲です。
街から音楽が消えて久しいです。音楽を聴くことに命をかけているわけではない人間は、音楽番組だけでは好きな歌に出会えません。ラジオも通じるとは限りません。
音楽はマニアのためだけのものではないし、逆もまた然りです。
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