【観戦後記】ウォッチング・杉田亜未vol.2&伊賀グルメ | ヒロ・ゴラッソ

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 ノジマ戦で相手DFと競り合う、杉田亜未。by伊賀FCくノ一公式HP

 

 伊賀フットボールクラブくノ一のホーム戦を約1カ月で3度現地観戦して来ました。

 

 昨日はGW初日の5月3日に開催された、プレナスなでしこリーグ1部第6節、浦和レッドダイヤモンズレディース戦のレポートを更新しましたが、あまりの内容の悪さと共に、特に攻守の切り替え時に緩慢さが目立った杉田亜未選手に対して批判的な事を書きました。(下記参照)

 

プレナスなでしこリーグ1部第6節、伊賀FCくノ一vs浦和レッズL~完敗より残念なこと

 

 ただ、そうは言っても筆者は吉備国際大学Charme時代の杉田選手に魅せられて伊賀の試合を観始めた人間です。あまり悪い事は書きたくなかったので心苦しい思いでした。

 

 という事で、ここでは開幕して約1カ月が経った現在、今季の杉田選手にフォーカスした内容を書いてみたいと思います。題して、『ウォッチング・杉田亜未』。そのまんまですが(笑)、すでに第2回です。

 

 また、伊賀の町のおススメスポットなども交えて、【観戦後記】としてもまとめていきたいと思います。よろしくです('◇')ゞ

 

 

②変化したプレースタイル

埼玉戦の超絶ミドル弾での今季初得点。寒気がしたゴラッソだった!by伊賀FCくノ一公式HP

 

 伊賀FCくノ一は昨年5月に監督交代が起き、現指揮官の野田朱美監督が就任しました。就任初戦から強豪・INAC神戸レオネッサをアウェイで1-2と下す大きなインパクトを放ち、杉田選手はその試合で決勝点も挙げました。それが昨年の公式戦初得点(10試合目)でした。さらに続くコノミヤ・スペランツァ大阪高槻戦でも得点して連勝に貢献。

 

 野田監督はその後、プレナスなでしこリーグカップの期間を試行錯誤の場として利用し、それまで左サイドMFが定位置だった杉田選手をFWにコンバートしました。そして、今季からは完全にFWとして固定され、主将にも任命されています。

 

 セットプレーのキッカーも担当する精度の高いキック力、ミドルシュート、中長短自在のパスなどなど。それらを誰よりもユニフォームを汚すハードワークの中で繰り出せるのが彼女の強み。自身は得意なプレーを「ドリブル」と言うものの、万能過ぎて全く“ドリブラー”には見えません。(笑)

 

 ただ、ふと思い返してみると、彼女は最低でも1試合に1回か2回は3人以上のDFを抜いてシュートに向かう場面を作ってくれます。そんな選手は男女問わず世界中探しても滅多にいないし、それができるのは、元来が”ドリブラー”だからでしょう。

 

 そんな杉田選手が本格的にFWとしてシーズンの準備に入った初めての年となった今季、彼女のプレースタイルには少し変化があるように見受けられます。特にその得意のドリブルの部分で。

 

相手のパワーを吸収し、

 技術とスピードを自由自在

相手に体を当ててパワーを吸収してからドリブルで抜き去ったり、キープに入る。もう1対1で誰にも彼女からボールを奪えない。 by伊賀FCくノ一公式HP

 

 身長155cmという小柄な杉田選手は、決して簡単に中盤に引いてボールを受けるような動きは敢えてしなくなりました。彼女が前線に残る事は相手DFへの脅威となりますし、相手守備陣が揃う密集したエリアでボールを受ける事が本当のFWだからでしょう。

 

 これまでのサイドMFやトップ下、ボランチとFWが全く違う部分は、ボールを受ける際に相手DFを背後に背負っていること。また、ほとんどの場面でパスを受ける際、自陣を向いている事です。ワンタッチのトラップがどれだけ綺麗に収まってもパスを受ける前は前を向けないのは人間の構造上、当たり前です。 

 

 その上で、これまでも身長の割には強い空中戦でも工夫が見られた杉田選手。今季から本格的にFWとしてプレーするため、まず明らかに上半身が大きくなった気がします。気のせいでしょうか?

 

 空陸両面で相手DFと競り合う際、まず最初に相手に自分の体を当てる事が多くなりました。スペースのあるサイドとは違い、密集地帯の中央でチーム最大の得点力を持つ選手へのマークは厳しくなるのは当然ですが、ドリブルを開始するよりも、まずボールと相手の間に自分の体を入れ、相手との競り合いやチャージによる打力を吸収し、その反動を活かしてドリブルで抜け出す。あるいはマイボールにしてキープする。そんな場面が増えました。

 

 スペースへのイーブンボールどころか、3対7で相手に分があるルーズボールでも相手に肩を当ててマイボールにしてしまう事も増えました。

 

 運動量も豊富で動き出しにも長けている杉田選手はしっかりとマークを外す動きも上手いですが、それがために運動量が過多になる事もあったように感じます。

 

 しかし、フィジカルの強化により、テクニックとスピードを自由自在に駆使できるようになった杉田選手。運動量も調整できるようになったように感じます。おそらく今の彼女から1対1でボールを奪える選手はなでしこリーグにはいないでしょう!

 

横パスをフィニッシュの場面で有効活用しよう!

 

 あとは縦パスをもらうことを意識し過ぎてるようにも見えますが、MFの櫨まどか選手辺りが中盤からドリブルで持ち運んで来た場合は、横パスやドリブルのスイッチプレーをするアイデアも取り入れてみるのも面白いかと。

 

 縦パスは攻撃のスイッチとなり、鋭さを加えるモノでもありますが、受ける選手はどれだけ完璧なトラップで前を向いても、方向転換を伴っているので、いきなりトップスピードに加速してのドリブル突破や即座のシュート体勢には持ち込めません。

 

 逆に横パスを受ける場合は加速しながら受けたり、ゴールを見ながらパスを受ける事が可能で、シュートまでの動作がかなり短縮されます。

 

 今まで左サイドMFだった杉田選手はこの動きをすでに体得しているので、FWとしての動きに織り交ぜる事で、最後に相手DFの足にシュートが当たるという現象も減るのではないでしょうか?楽しみにしています☆

 

 

忍びの里の隠れた名店

 伊賀ラーメン『文雅堂』

伊賀ラーメン『文雅堂』写真/筆者
 

 筆者は伊賀FCくノ一の試合を現地観戦するために足を運ぶ際、試合の前後どちらか(だいたい試合後)で必ず伊賀鉄道の上野市駅近辺で食事をとるようにしています。サッカー観戦で遠出した際のお決まりの楽しみの1つはやはり食事ですからね!

 

 今回伺ったのは、これまで何度も足を運びながらも営業していなかったり、時間が合わなかったりで食す事ができていなかった伊賀ラーメン『文雅堂』さんです。以前は大阪の心斎橋にも出店されていたとサポーターの方から伺いましたが、とにかく今回初めて食べることができました。

 

 営業してない時も多く、そちらの意味も含めて「幻の名店」「忍びの里の隠れた名店」などとも言われてるようですが、実際に住所も上野忍町という土地。最寄り駅は伊賀鉄道の茅町駅になりますが、上野市駅からも徒歩10分ほどです。

 

 くノ一だけに女性の方が店主をされていて、ジャズやアシッド系の洋楽をBGMに流すというラーメン屋とは思えないオシャレな雰囲気。そして、出て来たラーメンにはシジミの出汁が入っていて優しくもコクがある和風テイストな絶品でした。

 

 筆者が頼んだのは、とりあえず店名がついた「文雅堂らーめん」でしたが、こちらは通常のラーメンに味玉を足したものらしいのですが、この味玉の半熟具合が絶妙でハマります!絶対にまた行きます!!3度目もまた行きます!

 

 ちなみに夕方の営業時間が前後する事が多いので、試合前に食べに行く事を強く強くお勧めします!遠方から来ても食べる価値アリだと思いますよ(^_-)-☆

 

文雅堂らーめん¥750 +大盛¥100 写真/筆者

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【なでしこリーグ1部全チーム紹介】

3月25日から開幕した今季のなでしこリーグ。byなでしこリーグ公式HP
  

 当ブログでは先週末から開幕したプレナスなでしこリーグ1部参加の全10チームを1チームずつ紹介する記事を掲載しています。この機会に是非、ご一読ください。詳細は下記バックナンバーをクリックして下さい☆
 
【なでしこリーグ1部全チーム紹介~『Shooty』リライト版】
 
第1弾、<マイナビ・ベガルタ仙台編> 
第2弾、<浦和レッドダイヤモンズL編>
第3弾、<ちふれASエルフェン埼玉編>
第4弾、<ジェフユナイテッド千葉L編>
第5弾、<日テレ・ベレーザ編>
第6弾、<ノジマステラ神奈川相模原編>
第7弾、<アルビレックス新潟L編>
第8弾、<AC長野パルセイロL編>
第9弾、<伊賀FCくノ一編>
第10弾、<INAC神戸レオネッサ編>
 

 それでは皆さん、今週末も各サッカー会場でお会いしましょう!
 
 それではまた(^.^)/~~~

 
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