4月9日のコスタリカ戦に臨む、なでしこジャパンに合流した杉田。(中央)byJFA
伊賀フットボールクラブくノ一のホーム開幕戦となったプレナスなでしこリーグ1部、第2節・日テレベレーザ戦を観戦してきました。
一昨日に執筆したマッチレポートはコチラをご参照ください。
『プレナスなでしこリーグ1部第2節、伊賀FCくノ一VS日テレベレーザ~勝負を分けた“質”と”幅” 』
筆者は吉備国際大学時代の杉田亜未選手に魅せられて伊賀の試合を観始めた人間です。もちろん、何度も足を運ぶうちに周囲の選手への愛着も増し、杉田選手以外にも代表へ推したい選手もいます。
そうは言っても、ここでは杉田選手にフォーカスした内容の記事も書いて行きたいと思っています。題して、『ウォッチング・杉田亜未』。そのまんまですが(笑)。
4月2日の日曜日にベレーザ戦を終えた杉田選手は、4月3日には追加招集を受けた、なでしこジャパンに合流。4月9日(日曜日)に熊本で開催される『キリンチャレンジカップ2017 ~熊本地震復興支援マッチ がんばるばい熊本』のコスタリカ戦へ向けての合宿中です。
そんな杉田選手のベレーザ戦のプレーぶりを分析しつつ、伊賀の町のおススメスポットなども交えて、【観戦後記】としてまとめていきたいと思います。
①FWとしての可能性
吉備国際大学時代の杉田(黄色10番)。byJFA
伊賀FCくノ一は昨年5月に監督交代が起き、現指揮官の野田朱美監督が就任しました。就任初戦から強豪・INAC神戸レオネッサをアウェイで1-2と下す大きなインパクトを放ち、杉田選手はその試合で決勝点も挙げました。それが昨年の公式戦初得点(10試合目)でした。
左サイドMFとして先発フル出場し、93分に生まれた逆転ゴール。見かけはグランダーの折り返しを合わせただけの所謂“ごっつあん”ゴールでしたが、強豪・INAC神戸に押し込まれながらも決して引き過ぎずにアップダウンを繰り返した末、追加タイムにゴール前まで走り込んだ事が特筆すべきことでした。
イビチャ・オシム元日本代表はジェフ千葉監督時代の記者会見で、追加タイムにボランチの佐藤勇人選手がゴール前で決定機を外した事で勝点を逃した事を問われ、「なぜ90分以上に渡ってハードワークし続けた選手が追加タイムにゴール前まで走り込んだ事を褒めてあげないのでしょうか?シュートは外れましたが、素晴らしいパフォーマンスでした」と表現しました。
野田監督就任初戦の杉田選手はそれを得点にして逆転勝利まで掴むことに貢献した姿を見て、筆者は杉田選手の図り知れないポテンシャルを思い出しました。
そのINAC神戸戦から公式戦3連勝を飾ったものの、その後の伊賀はプレナスなでしこリーグカップ1部のグループリーグで6連敗。ただ、その期間を利用して野田監督は試行錯誤を重ね、杉田選手をFWにコンバートしました。
精度の高いキック力を活かしたミドルシュートや切れ味の鋭いドリブル突破など、彼女の類まれな能力をより得点に直結させるためのアプローチでした。
空中戦でも負けない!
フィジカル強化と競り合いの工夫
相手に囲まれてもボールを失わなかったベレーザ戦の杉田。by伊賀FCくノ一公式HP
また、チーム事情とは別に、杉田選手自身も代表活動を通しての経験として、「フィジカル強化」を念頭に、身長155cmという小柄ながらも空中戦で負けないための体の当て方でも工夫を見せていました。
つまり、個人としてもチームとしても、FWへのコンバートは“必然”だったと筆者は思います。
そんな杉田選手は4月2日のベレーザ戦。前半は開始早々に自ら相手DFのボールを奪い、そのままドリブルで持ち込んでの左足シュート(枠外)。また、左サイドからの攻撃に絡んでボールを受け、マークをいなして逆サイドのMF福丸智子選手へのサイドチェンジ気味に弾道の速いラストパスも通して好機を演出しました。
後半も左足でのミドルシュートや、中盤の密集をドリブルやワンツーで突破してたびたびチャンスメイクをこなすなど、代表招集へ向けて個人としては鋭いキレを披露する好調ぶり。
ただ、右からのクロスにゴール前でフリーになりながらヘディングを外したのは・・・・痛かった。本職のFWではないのも露呈したのかもしれません。それでも代表選手が揃うベレーザ相手に空中戦や球際の競り合いでも負ける事はほとんどありませんでした。
今回の代表合宿でも様々な事に刺激を受けてくるであろう杉田選手。自分に「目指せ!得点王!」と言い聞かせる杉田選手には本物のFWとして、代表でも主力としてプレーしてもらうためにも、こうした場面で数字に残る結果を残してもらうことを求めたいですね☆
創業60周年の洋食屋『グリル・ストーク』
筆者は伊賀FCくノ一の試合を現地観戦するために足を運ぶ際、試合の前後どちらか(だいたい試合後)で必ず伊賀鉄道の上野市駅近辺で食事をとるようにしています。サッカー観戦で遠出した際のお決まりの楽しみの1つはやはり食事ですからね!
その中でもよく行くのが、昨年10月で創業60周年を迎えた洋食屋さんの『グリル・ストーク』さん(HP: http://grillstork.com/ )です。(上野市駅から徒歩約3分)
店名の“ストーク”は「幸せを運ぶ“こうのとり”」が由来で、1956年の創業以来絶やすことなく継ぎ足し熟成させてきたデミグラスソースで味わうメニューの数々は逸品です。
ハヤシライス¥1000(単品)写真/筆者
ビーフカツサンド¥4.000 by グリルストークHP
上記のビーフカツサンドなど絶品なはずですが、如何せん高価なので筆者の経済力では完全に予算オーバー。ですが、その伝統のデミグラスソースをふんだんに使ったハヤシライス(2つ上の写真)などは1000円と、お手頃価格なメニューもございます。伊賀牛をふんだんに使った洋食メニューの数々、思い出しただけでもまた食べたくなりました。
腹ごしらえをしてからサッカー観戦に行く、あるいは勝利の余韻に浸りながら絶品ハヤシライスを味わうと至福なひと時を過ごせるので超おススメです☆
リーグカップ開幕戦無料招待情報
ベレーザ戦のMDP中身。写真/筆者
最後に、杉田選手も招集されているコスタリカ戦と同日の4月9日、伊賀FCくノ一はホームの上野運動公園競技場にINAC神戸を迎えて、プレナスなでしこリーグカップ1部の開幕戦を行います。
上記写真のマッチ・デー・プログラムに表記されている通り、『伊賀上野INNJAフェスタ2017 15th Anniversary』が開催中で、このINAC神戸戦は『忍者フェスDAY』として忍者衣装着用の方々は無料招待で観戦いただけます。
両チームからコスタリカ戦の代表選手が招集されているために出場メンバーに若干の変更があるとはいえ、NINJAフェスタを楽しみつつ、女子サッカーの観戦に訪れてみては如何でしょうか?
ガイドブックには杉田選手、MDPにはDF佐藤楓選手とMF大久保舞選手にサインいただきました。写真/筆者
【なでしこリーグ1部全チーム紹介】
先週末から開幕したなでしこリーグ。画像引用元:http://www.nadeshikoleague.jp/
当ブログでは先週末から開幕したプレナスなでしこリーグ1部参加の全10チームを1チームずつ紹介する記事を掲載しています。この機会に是非、ご一読ください。詳細は下記バックナンバーをクリックして下さい☆
【なでしこリーグ1部全チーム紹介~『Shooty』リライト版】
第1弾、<マイナビ・ベガルタ仙台編>
第2弾、<浦和レッドダイヤモンズL編>
第3弾、<ちふれASエルフェン埼玉編>
第4弾、<ジェフユナイテッド千葉L編>
第5弾、<日テレ・ベレーザ編>
第6弾、<ノジマステラ神奈川相模原編>
第7弾、<アルビレックス新潟L編>
第8弾、<AC長野パルセイロL編>
第9弾、<伊賀FCくノ一編>
第10弾、<INAC神戸レオネッサ編>
それではまた(^.^)/~~~