ブラジル戦を迎えるに当たってのコンセプトは、”本番で使えるオプション探し”【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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 本日、我らが日本代表が3年連続でブラジル代表との試合に挑みます。過去2戦は0-4、0-3と大敗でしたが、攻撃的な戦い方で内容を求めた結果の完敗として、なぜか「パスはよく回った」「内容は良かった」と評価されていました。

 しかし、コンフェデレーションズカップはまだしも公式戦ではない試合で、ブラジルなどの強豪が日本の対策について研究する事は皆無なはず。つまり開始15分~30分程度は相手が日本の出方やシステム、スタイルを見ながら戦っているので、ある程度はパスを回させてくれます。それを「内容が良い」ととってしまった事がブラジルW杯での惨敗に繋がってと言えるのではないでしょうか!?

 その過程を経て、結果を重視するハビエル・アギーレ監督の就任に伴い、強豪相手の強化試合に対して求める要素にも変化があると見られます。それをこれまでのアギーレ体制発足からの3試合を振り返りながら、本日のブラジル戦の先発メンバー予想をしてみたいと思います☆


アギーレ監督の「選手は6人替える」発言、

 これまでの3試合から振り返りからのブラジル戦先発予想

 

 注目を浴びたハビエル・アギーレ新監督就任後初の日本代表戦となった先月のウルグアイとベネズエラという南米勢の対決を1分1敗と未勝利。初戦のウルグアイ戦は結果以上に内容的完敗。ブラジルW杯惨敗と新監督就任を経て始まった新たな日本代表としての初陣であり、まだまだ時間が足りない事を差し引いても、釈然としない中途半端な戦いぶりでした。対戦相手のウルグアイが現在FIFAランク6位の現・南米王者であり、同じ体制下で長年積み上げられたチームの完成度にも違いがあったものの、堅守速攻からの鋭いカウンターを武器にするチームにポゼッションでも主導権を握られるような戦いが残念でした。ただし、そのウルグアイ戦ではW杯メンバー7人を先発させた上で、初めて代表選出されたDF坂井達弥、FW皆川佑介というそれぞれ日本代表選出時にはJリーグで4試合(先発4)と7試合(先発1)に出場したのみであった2人を先発に抜擢し、後半にも代表デビューとなったFW武藤、MF森岡亮太が好プレーを見せ、中盤の底にはDFの森重が起用されて無難にこなすなど、"アギーレ色"も出ており、積み上げが期待されました。直後のベネズエラ戦ではこれまた代表初招集のMF柴崎が先発デビュー。前半は振るわなかったものの、後半に岡崎と武藤を投入すると、ブラジルW杯後の”新戦力”にして”新主力候補”と言える柴崎と武藤がゴールを記録するなどブラジルW杯予選で前述のウルグアイと最後まで出場権を賭けて追い込んだ実力国相手に今後へ向けた収穫を多く残しての2-2のドローとして9月の日本代表戦シリーズを終えました。

 その2試合での計4失点が全てDFやGKの個人でのミスが絡んでおり、結果としてそのミスを犯したDF酒井宏樹と坂井達弥は代表メンバーから落選。Jリーグを始め、初めて日本人選手を視察するアギーレ監督の目線と招集リストは素人のようにも見えるものの、自分の目で見た感覚を大事にする事と結果を出しているメンバーを重視するという代表選考において最も重要な要素が反映されています。その中で今回は負傷者の影響もあるものの、DF塩谷司、鈴木大輔、MF田口泰士、FW小林悠が代表初招集。前回は脳震盪の経過観察で欠場したMF香川真司や今季からスペインのコルドバへ移籍したFWハーフナー・マイクも代表復帰。他にもGK権田修一、DF西大伍、太田宏介が代表復帰を果たし、負傷者の影響があったとはいえ、前回の招集メンバーから23人中9人が変更となりました。

 このブラジル戦の4日前には新潟でのジャマイカ戦が行われ、先発メンバーにはベネズエラ戦でゴールを記録した柴崎&武藤の新主力候補が名を列ね、結果的にアギーレ体制初ゴール含む2ゴールを生んだベネズエラ戦の後半のメンバーを8人選択。負傷の吉田麻也に替わってCBには初招集の塩谷が先発デビューとなり、その起用法が注目された香川はザッケローニ監督体制でのアタッカーのポジションではなく中盤の位置で起用されてスタート。話題を独占する勢いの武藤は代表初先発起用となりスタート。試合はコンディションの悪いジャマイカを相手に終始日本が試合の主導権を握って再三決定機を作る展開となり、スコア上はオウンゴールの1点のみに終わったものの、アギーレジャパン初勝利となる1-0の完封勝利で終えました。

 その初勝利のジャマイカ戦では最終ラインからのビルドアップや、新しい中盤の機能性や使い方が発見され、結果と共に主軸が固まって戦い方も定まってきた良い試合内容を基に、この日の強豪ブラジルを迎えました。


セレソン相手に”本番で使える切り札、オプション”を探す

 ~ブラジルW杯での斎藤のような例を出さないために!!




 ジャマイカ戦のマッチレポートにも書きましたが、アギーレ監督は上記のように日本よりは格下になるジャマイカ戦では新戦力やオプションのテストは行わらず、主力候補の選手を揃えて良い内容を求めてチーム作りの完成度を重視しました。格下相手にテストをしたところで、それを公式戦本番で使える代物ではないという感覚をアギーレ監督は持ち合わせているのでしょう。簡単に言えば、”攻撃の切り札”としてブラジルW杯メンバーに選出したはずのFW斎藤学を数的有利になった本大会第2戦で起用できるだけの信頼と実績を持ち合わせていなかった事による交代枠を1枚残しての消化不良を感じさせる起用法がその代表例になっていると言えます。

 つまり、アギーレは本当の攻撃の切り札やオプションの選択肢は、公式戦や強豪との試合に置いて有効と見ており、格下から同格程度までの相手に対しては主力を固めて内容やチーム作りの密度を上げる事を選択しています。それが前回はウルグアイ戦での坂井や皆川の抜擢であり、ベネズエラ戦とジャマイカ戦での試合内容重視の戦い方の傾向に反映されています。つまり、このブラジル戦の選手起用のイメージとしては、ウルグアイ戦に近いモノになる事が予想され、その方向で楽しまれる事をオススメします。


 また、これらの振り返りからブラジル戦の先発メンバーを予想しました。試合前日会見でアギーレ監督自身が「選手は6人替える」との発言があったことを踏まえると以下のような予想をしてみました。


日本代表
(国際強化試合・VSブラジル)
18ハーフナー・マイク
11柿谷曜一郎 4本田圭佑(CAP)
8田中順也 7柴崎岳
13細貝萌
21太田宏介 3酒井高徳
6森重真人 2水本裕貴
1川島永嗣


現在の日本代表は頑丈な家を建てている最中

 突貫工事を急かすのではない楽しみ方を!!


当たりますかね?一応、ジャマイカ戦のマッチレポートでもハーフナーと太田の先発起用は予想していたのですが、さすがに6人替えるとなると・・・数えてしまいましたが、GKを西川周作のままで、塩谷司と水本裕貴のCBコンビ+森重真人のフォアリベロのような起用で、大分トリニータかサンフレッチェ広島で西川とプレーしていた選手を並べるのもアリだと思ったのですが、それだと変更が4人になってしまいそうなので。

でも、アギーレさんの考えている事というのは、本当にアジアカップを見据えてやっているのが理解できるので支持したいと思います。


また、「最近の代表の試合は面白くない」という声は多いですが、それは欧州でもW杯王者のドイツや、スペイン、オランダが欧州選手権予選で敗れるなど、W杯による心身両面の疲労の蓄積や新たなチーム作りの段階で生じるモノ。逆に今から完成されたチームを持って4年後まで維持しようとするのではなく、せっかく新しいモノを作るのですから頑丈な柱(ベース)を持った家(チーム)を作ってもらう過程を楽しむという目線で見て行く事がサポーターにも求められているのではないでしょうか!?


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