国際強化試合・日本代表VSブラジル代表~結果と内容の取り方と今後の方向性【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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日本代表0ー4ブラジル代表

ATナショナル・スタジアム(シンガポール)

得点者【ブラジル代表】ネイマール(18、48、77、81分)

結果は惨敗。若手主体の起用法が批判の的になっているものの、主力だったらどうだったのか?過去2戦と比較しても変わりない結果が証明しているのは日本の主力と控え、もしくは海外組と国内組の差が大きいのか?小さいのか?をもっと具体的に、詳細に解析する事が必要!!

日本代表
(国際強化試合・VSブラジル)
9岡崎慎司
8田中順也 19小林悠
17森岡亮太 7柴崎岳
22田口泰士
21太田宏介 3酒井高徳
6森重真人 16塩谷司
1川島永嗣

初勝利と確かな試合内容で主軸を固めつつ、

 ブラジル相手に本番で使えるオプションを試す

 注目を浴びたハビエル・アギーレ新監督就任後初の日本代表戦となった先月のウルグアイとベネズエラという南米勢の対決を1分1敗と未勝利。初戦のウルグアイ戦は結果以上に内容的完敗。ただし、そのウルグアイ戦ではDF坂井達弥、FW皆川佑介というJリーグでも経験の浅い選手を先発に抜擢。後半にも代表デビューとなったFW武藤、MF森岡亮太が好プレーを見せ、中盤の底にはDFの森重真人が起用されて無難にこなすなど、"アギーレ色"も出ていました。直後のベネズエラ戦ではこれまた代表初招集のMF柴崎岳が先発デビュー。前半は振るわなかったものの、後半に岡崎慎司と武藤を投入すると、ブラジルW杯後の”新戦力”にして”新主力候補”と言える柴崎と武藤がゴールを記録するなどブラジルW杯予選で前述のウルグアイと最後まで出場権を賭けて追い込んだ実力国相手に今後へ向けた収穫を多く残しての2-2のドローとして9月の日本代表戦シリーズを終えました。

 そして、この日のブラジル戦の4日前には新潟でのジャマイカ戦が行われ、先発メンバーにはベネズエラ戦でゴールを記録した柴崎&武藤の新主力候補が名を列ね、結果を残したベネズエラ戦後半のメンバーを8人選択。負傷の吉田麻也に替わってCBには初招集の塩谷司が先発デビューとなり、その起用法が注目された香川はザッケローニ監督体制でのアタッカーのポジションではなく中盤の位置での起用。話題を独占する勢いの武藤も代表初先発起用となりスタート。試合はコンディションの悪いジャマイカを相手に終始日本が試合の主導権を握って再三決定機を作る展開となり、スコア上はオウンゴールの1点のみに終わったものの、アギーレジャパン初勝利となる1-0の完封勝利で終えました。最終ラインからのビルドアップや、新しい中盤の機能性や使い方が発見され、結果と共に主軸が固まって戦い方も定まってきた良い試合内容を基に、この日の強豪ブラジル代表(呼称セレソン、以下セレソン)を迎えました。

 アギーレ監督はジャマイカ戦では新戦力やオプションのテストは行わらず、主力候補の選手を揃えて内容を求めてのチーム作りの完成度を重視。格下相手にテストをしたところで、それを公式戦本番で使える代物ではないという感覚を持ち合わせているのでしょう。簡単に言えば、”攻撃の切り札”としてブラジルW杯メンバーに選出したはずのFW斎藤学を数的有利になった本大会第2戦で起用できるだけの信頼と実績を持ち合わせていなかった消化不良を感じさせる起用法や選手選考は避けたいとの考えでしょう。つまり、本当の攻撃の切り札やオプションの選択肢は、公式戦や強豪との試合に置いて有効と見ており、格下から同格程度までの相手に対しては主力を固めて内容やチーム作りの密度を上げる事を選択しています。それが前回はウルグアイ戦での坂井や皆川の抜擢であり、ベネズエラ戦とジャマイカ戦での試合内容重視の戦い方の傾向。この試合ではウルグアイ戦に近いイメージで見る事が良いと思います!!

 そうした背景を下に強豪セレソンを相手にしたこの日の先発メンバーには代表キャップ数が5未満の選手が7人抜擢。前日会見の監督のコメント通り、ジャマイカ戦から6人の変更があり、アギーレ体制発足から全試合先発出場を続けていた本田圭佑、長友佑都、細貝萌も外れました。サイドには太田や小林悠というジャマイカ戦で持ち味をアピールしたメンバーが順当にチャンスが与えられたのとは打って変わり、中盤にはアンカーに田口、インサイドMFに森岡亮太という攻撃に持ち味があるというより守備力に疑問符が付く2人が先発に抜擢された事が不安に感じました。尚、本田不在の先発メンバーではGK川島永嗣がキャプテンマークを巻いてスタートしました☆

【マッチレポート】勝負すら出来ない若すぎたMF陣

~カウンターの餌食となるのは過去2戦と同様も奮闘


 ブラジルは開催国となった今夏のW杯準決勝で、その後優勝するドイツに1-7の歴史的惨敗。3位決定戦でも振るわないままオランダに0-3と完封負けし、ベスト4に甘んじました。とはいえ、現在のFIFAランクでは日本が48位なのに対して6位と圧倒的に格上のサッカー王国。2010年の南アフリカW杯ではベスト8に終わったものの、コパアメリカ2007とコンフェデレーションズカップ2009のタイトルを獲得していたドゥンガ氏が新監督に最就任。現役時代もセレソンの”コラソン”(魂)と言われた熱血漢はJリーグのジュビロ磐田でもプレーしていたために日本でも有名。近年のブラジルには屈強なDFが多いため、ドゥンガは前回就任時と同様に守備意識を高めて”勝者のメンタリティ”を再注入。就任後の3試合でコロンビア、エクアドル、アルゼンチンと南米の強豪3ヶ国と対戦しながら3試合連続の完封勝利で王国復活の期待に応えています。


 試合の方は日本が何となくボールを持つ、というよりもセレソンがネイマール主体に必殺のカウンターを活かすために、わざとボールを持たせていたようなゲーム運びからスタートしました。そのネイマールは【4-4-2】の変則2トップに入るような位置に入って自由にポジションを取っていたため、これといってマッチアップする選手はおらず。カウンターの際に出来たスペースに入って行く役目を主にこなしていました。


 そうしたゲーム運びとなってはセレソンのMF陣が総じてフィジカル能力に長けていて競り合いが強く、ボール奪取を得意としていました。逆に日本はそのMF陣に代表初先発の田口と森岡が入っており、彼等は攻守に全く勝負できず。ボールを持っているとトラップミスやパスミスを繰り返し、ミスが続けば小さなプレーに逃げようとする悪循環で後手にまわって、しかもそれを相手に読まれている。加えて、2人とも守備能力が低く、フィジカル的にも弱いために簡単に交わされ続けていました。特に田口は自分の前でボールを持ったセレソンのMFをシンプルなワンツーだけで背後のバイタルエリアとなるスペースに侵入され続ける始末。司令塔となるべき柴崎もまだ22歳で代表3試合目とあってはこの位置での優位性を構築できるはずもなく、前半は中盤中央部分では1度も良いパスワークも攻撃に繋がるボール奪取もありませんでした。柴崎にアンカーをさせた方がまだ有効だった気もします。


.それでも日本は最終ラインの森重が読みの鋭いカヴァーリングやセレソン相手にも強さを発揮して何とか失点は回避していましたのですが、17分にネイマールの個人技でゴール前至近距離からのFKを献上。この直接FKをネイマール自身が蹴り、ニアポストの上段を直撃。GK川島も一歩も動けない美技に圧倒されてしまっては浮足立ってしまいました。


直後の18分でした。セレソンが低い位置からのビルドアップ。中盤に下がって受けたFWジエゴ・タルデッリが、田口を前にして簡単に横パスからのワンツーでバイタルエリアのスペースへ前を向いて侵入。間髪入れずに独特のタイミングで出されたスルーパスに、左サイドから一気に日本のDFライン中央の裏をとって抜け出したネイマールがマーカーの高徳と飛び込んで来たGK川島を右へ外しながら交わし無人のゴールへ蹴り込み、セレソンが先制。0-1。

21分にもカウンターで中盤のルイス・グスタボから左サイドのネイマールへの縦パスが通り、塩谷と1対1に。フェイントを駆使しながらのコースとスピードの変化(チェンジ・オブ・ペース)で縦へ突破してくるのが分かっていながら止められない塩谷を置き去りにしたネイマールの左足シュートは角度もなく外れたものの、完全に個のレベルの違いを見せつけられていました。


ただし、前半は日本にも反撃の狼煙が。特に中央部分での劣勢を知ると見るや、両サイドはサイドバックとウイングが連携して奮闘。

24分、左サイドで田中がしっかりととタメを作って攻撃参加した太田を使い、その太田はゴール前へ低く鋭いクロスを供給。その鋭さにスペインリーグ優勝のアトレティコ・マドリーの守備の要であるセレソンのCBミランダがクリアしきれずに流れたボールを、右サイドから入って来た小林が左足を振りぬいた強烈なボレー。外れたものの、太田と小林の持ち味が引き出されては彼等の武器がこのレベルでも通用する可能性を示しました。

このプレーで自信を取り戻した日本はバイタルでの仕掛けに積極性も出て至近距離からのFKを2度獲得するなど反撃。30分にはFKのこぼれ球を柴崎がミドルシュートで狙う場面も。

そして35分、ジャマイカ戦同様に攻守に最も闘っていた高徳が高い位置で一瞬抜けてフリーに。これにファーサイドにいた岡崎がニアサイドへ向かって所謂”線で合わせる動き”をし、高徳もこの動きに合わせた速い正確なクロスを供給。ダイビングヘッド気味ながらしっかりと頭で捉えた岡崎のシュートは外れたものの、岡崎の動きによりゴール前のスペースが空いており、高徳のクロスの精度もあって鋭い攻撃による決定機でした。もっと言うと、森岡が岡崎の裏に入り込めていれば・・・という部分でしょうか。


前半の追加タイムには右CKが中央を流れてファーサイドの田中へ。田中のハーフボレーはブロックに遭ったものの、こぼれ球はさらにゴールに近い位置にいた塩谷へ。しかし、塩谷が合わせたシュートは大きく外れて前半終了。


確かにセレソンの過去2戦と同様にボールを持たされてカウンターを食らい、先制点を奪われるとさらなるカウンターの餌食になるのは以前と同様。しかし、この日の経験不足な若い日本代表は決定機を作ってはいました。しかもそれは「自分達のサッカーをする」というよりも、「どこから攻撃できるか?」という突破口を探したり、クロスも低くて速いボールを入れるなどの工夫とゲーム運びの妙を見せていた事は評価できるという点に置いて、「前半はいい勝負が出来ていた」というアギーレ監督の言葉を信じたい部分が見えた中、0-1と日本は1点ビハインドで前半を折り返しました。


2失点目で実質上”勝負を喫した不甲斐ない試合

     選手交代で”補強”していったセレソンに完敗


 日本は前線でボールが収められなかった前半を経て、後半開始から森岡に替えて本田を投入。逆にブラジルは3日前に大気汚染の影響もある中国でアルゼンチンというタフな相手と戦った影響もあり、右SBと攻撃的なMF2人の計3人を交代して後半をスタート。


 この選手交代により日本が厄介になったのは、前半奮闘した日本の左サイドにマッチアップした昨年のブラジル国内リーグ最優秀選手に選出された18番・MFエベルトン・リベイロの存在。彼が日本のサイドバックとボランチ、インサイドMFの真ん中の位置で絶妙な起点を作った事で、前半はネイマールがカウンターの起点となっていた攻撃が、今度は日本の左サイドを封じた上で、ネイマールをよりフィニッシュに特化する事に成功。


 48分、ハーフウェイライン付近でのビルドアップで日本のMF柴崎が軽率なパスミス。コウチ―ニョに奪われては瞬時に日本のDFの間を通するスルーパス。オフサイドぎりぎりで裏へ抜けたネイマールの動きにカヴァーに対応するはずの田口は反応できず。完全にGKとの1対1に持ち込んだネイマールが冷静に流し込み、0-2に。


 その後も意気消沈した日本の後方の選手と、点を取り返したい前線の途中出場選手との意識や意欲の違いを上手く利用したブラジルは巧みなカウンターで決定機を量産。右サイドのエベルトン・リベイロがサイドからDFの間を通すという絶妙のスルーパスでネイマールの決定機を演出。柴崎を交わしてから放ったネイマールのシュートがネットを揺さぶりハットトリック。ではなく、外側のネットを揺らしただけでも会場のシンガポールのサッカーファンは大熱狂。


 日本は55分に柴崎と田中が中盤でアイデアを駆使した浮き球のパスを繋げると、プル・アウェイの動きでマークを外した岡崎が右45度から強烈なシュートを放つもニアポストに阻まれ得点はならず。その後の日本は本田と武藤のコンビが何度か可能性のある攻撃を仕掛けるも枠を捉えるほどの脅威は作れず。


 逆にブラジルは遂に遊び始め、バイタルエリアまで侵入してはネイマールが圧巻の個人技で田口を翻弄。2度、3度交わしてからエリア内でフリーのコウチ―ニョやロビーニョといった途中出場のアタッカーにラストパスを供給。追加点こそ奪えずにいましたが、狙いは確実でした。


そして、ここでブラジルが取り始めた選択が興味深かった。それまでカウンター狙いだったブラジルはリードを活かしたポゼッションに切り替え、65分にFWロビーニョ、76分にはMFカカというベテランを投入して安定したパスワークをもたらしました。


その結果として77分には右サイドからネイマールがクロスを送り、ニアサイドに飛び込んだカカのヘディングシュートがクロスバーに直撃。クリアボールを拾ったマリオ・フェルナンデスのシュートをGK川島が弾いたこぼれ球をネイマールが押し込んでハットトリック達成の0-3。続く81分にはロビーニョからの縦パスを中盤から攻め上がっカカがエリア内で受けてドリブルで左に流れながらチャンスメイク。中央への優しい浮き球のラストパスにネイマールがヘッドで叩き込んで0-4と、一気に狙い通りの追加点を個人技でなく組織的に分厚い攻撃を完成させて大量得点差に。


 日本は終了間際に太田のニアサイドへの絶妙なクロスに途中出場の柿谷曜一郎がヘッドで飛び込んだ惜しい場面があったものの、結局、過去2年間の2度(0-4,0-3)の対戦と同じく0-4の大敗でセレソンの前に惨敗。
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アギーレ采配の批判よりもチーム作りを冷静に検証

 ~来月は同格対決で「即戦力の補強」がポイントに   

ッカー王国ブラジルを相手にした貴重な強化の場に置いて、日本代表としての経験値が低い選手ばかりを先発に抜擢したアギーレ監督の起用法に批判が集中するのは致し方ないと思います。

 しかし冷静に考えてみると、主力メンバーで固定してもブラジルには過去2戦共に惨敗してきただけに結果は変わらなかったはず。だとすれば、この試合の結果により明らかになったのは、主力と控え、または海外組と国内組の実力に大差はないという証明だと僕は捉えたいと思います。巷で言われる”差”とはおそらく”経験”であり、その経験とは先発メンバーに固定されたがゆえの経験。実はJリーグの中のトップクラスの選手を中心に代表クラスの底辺レベルはまずまず高いレベルにあり、経験さえ積めれば世界相手に十分に通用すると言えるではないでしょうか?その上でアギーレはその経験をつけるべき選手を選んでいる最中で、このブラジルという世界の高い壁を経験させるオーディションをしたのは理に適っていると言えます。

 また、「結果を重視する」とは控えメンバー主体にした方が要求としては正解です。固定した出場機会のあるメンバーは戦術理解や連携面で優れているために、「内容重視」を要求した上で結果を引き出す。逆に控えメンバーは連携や試合勘に乏しいため、「結果重視」を要求した上でプロセスを汲み取って評価にする、というチーム作りには”起承転結”のようなメリハリの利いた評価基準を感じます。

 とはいえ、来月の2試合がアジアカップ前の最後の実戦強化の舞台。対戦相手が共にブラジルW杯に出場しており、日本と同様にグループリーグ未勝利に終わって敗退したホンジュラス代表とオーストラリア代表との同格レベルとの対決とあっては、正真正銘の強化の場として、日本はもちろん、ホンジュラスとオーストラリアも真剣勝負の場として挑んでくるでしょう。だからこそ、この日のブラジルに見て取れた部分を活かすべきで、おそらくアギーレもそういった方向性で来月の強化の場を使うと僕は予想します。

 その方向性とは、ブラジルがロビーニョとカカというベテラン2人を入れてより安定したチカラを発揮する事を施したアプローチ。コレを日本に照らし合わせると、単純にベテランを入れるという意味ではなく、このブラジル戦の惨敗によるハッキリと出た課題に対する修正を”補強”するという意味合い。つまり、新しい選手を探すというのは同じかもしれないものの、現在のチームに足りないモノを持つ選手。特に監督好みのプレースタイルとは違って異分子とも言える存在を即戦力として組み込む事。

 具体的な課題と言えば、①経験不足②ボールの落ち着きどころの欠如③決定力含む個人での打開力の不足、といったところでしょう。これをあと2試合である程度は修正してアジアカップのメンバーを23人選出するというのがアギーレの現在のミッションであるため、おそらく来月の代表戦には”課題を修正するための補強”として経験豊富な選手と個人での打開力に優れた選手が呼ばれるでしょう。元7番と17番、代表復帰を決意したならば元2番、そして、蒼黒の39番が満を持して招集されるでしょう。そして、その補強選手と既存メンバーの融合を図ってアジアカップへ突入するのが青写真として最も理路整然と予想され、実際にアギーレのチーム作りのプロセスを沿っていると言えるではないでしょうか?


 日本に必要なのは冷静に自分達の力を見極める事と、それとは逆にそこまで弱者とは思わずに通用するモノと通用しないモノを判断する上での自信も持つ事だと思います。それには全否定と絶賛だけの2極化批評ではなく、もっと多角的な切り口から観る事が必要だと言えるでしょう!!


 では、最後に個人採点をお楽しみ下さい☆


【選手採点・寸評】


先発出場選手・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


GK川島永嗣 4.5 もう限界ではないか?ゴールマウスしか守れない事と、DF陣に西川と共にクラブでプレーしていた選手が多い事も含めて守護神交代を要求したい。



DF酒井高徳 5.0 攻守両面で最も奮闘していたが、さすがに体力の限界で後半半ばにはスペースを狙われ続けた。

DF塩谷司 4.5 良くも悪くもボールに多く絡んだ。チャレンジ牲の高い縦パスも狙い続けた。しかし、積極的な試みは精度が低く、ほとんどマイナス方向へ向かった。

DF森重真人 5.5 唯一1対1でも負けない強さは感じたが、意気消沈した2失点目以降のチームを鼓舞するぐらいのリーダーシップが欲しいし、それを持ってる選手だと思う。

DF太田宏介 5.5 前半の奮闘したチームを象徴する選手も、後半は後手に。後半から投入されたエベルトン・リベイロはかなり厄介なアタッカーだった。

MF田口泰士 3.5 そもそもアンカーに適正は無いために悲惨な試合に。それでもポジショニングや止めて蹴る技術くらいは見せて欲しかったが、簡単にボールを失っては前後のスペースを使われた。

MF柴崎岳(84分まで出場)4.5 擁護論よりも2失点目に繋がったパスミスはミスの度合いや時間帯など最悪。中盤を構成するメンバーがこれでは・・・とも思うが、技術面でのミスが多過ぎた。

MF森岡亮太(45分まで出場)4.0 トラップも出来ずにスルーパスが武器とは言えない。ただでさえ守備力とフィジカルで劣るだけに、ワンタッチパスを増やしてもらい直すなどの工夫が必要。


FW小林悠(52分まで出場)5.0 攻守に渡って奮闘。マッチアップするフェリペ・ルイスに苦戦も、互角には渡り合い、決定機にも絡むなど”らしい”仕掛けをハードワーク前提にこなした。

FW岡崎慎司(78分まで出場)5.5 上手くスペースを作ったり、クロスを受けやすくするために、”点”でなく”線”で合わせるエリア内での動き方など工夫した動きで奮闘。

FW田中順也(69分まで出場)5.0 地味な印象だったが、太田を活かす働きや、中盤がフィジカルが弱いために守備面でカヴァーする役目も担った。しかし、それは持ち味ではない。


途中出場選手・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

FW本田圭佑(46分から出場)4.5 後半から投入されたがインパクトは薄く。

FW武藤嘉紀(52分から出場)5.5 積極的な仕掛けも見せたが限界があった。ネイマールの同年齢の彼が現役大学生として話題性抜群だが、彼がこの3年間を大学リーグで過ごした間、ネイマールはブラジルの名門サントスのエースとして南米王者となり、ブラジル代表のエースとしてコンフェデ、コパ・アメリカを戦い、スペインのバルセロナへ救世主的存在として移籍を果たした。一方で彼は今年からプロ契約をした現役大学生。この差がありながら日本では称賛されるのだから日本とブラジルが同じ土俵には立っていない事が明白。

MF細貝萌(69分から出場)5.0 出場させるのであれば本田以上に後半開始から観たかった。おそらく森重・本田・岡崎と共にアギーレ体制で支柱となる選手である事が不在で確認された。

FW柿谷曜一郎(78分から出場)5.0 チャンスを引き出した動き出しにキレはあったが、バーゼルでの試合勘不足からか?得意のトラップすら収まらず。試合勘がなくても中田英寿や稲本潤一は全く感じさせていなかったが、現在の選手はそうではなかったり、それを言い訳にする模様。

DF鈴木大輔(84分から出場)短時間採点のため採点不可。

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