上野山さんの復帰&井手口の飛び級トップ昇格含めたガンバの補強・育成事情【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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 ガンバ大阪のJ1昇格が決定して迎えた今週は来季に向けた補強の話題が多い!!今季は若手の積極起用があったと言っても、長谷川監督の言う「ゆっくりとチーム力を高めていく」という方針は、若手の台頭というのは言葉通りではあるものの、それは”J1レベル”で通用するかどうかの見極めも兼ねてのチーム強化。従って、J1仕様ではクエスチョンマークがつくポジションには強化部が言う「ピンポイントの補強」がなされる事は間違いないでしょう!!



FWとGKに代表クラスの補強

 ~李、前田、西川、東口・・・・・

 まずは全く相手が決まらなかった宇佐美のパートナーとなるFW。シーズン途中の夏に加入したロチャはシュート力や卓越した決定力でデビューから5試合連続ゴールするなどゴールこそ量産できたものの、宇佐美のマークが激しくなるにつれて存在感が消えて行った。平井も決定力には定評があるものの、プレースタイルの幅が狭い。逆に川西は万能過ぎて器用貧乏状態。佐藤は長身である事からセットプレーの守備も含めて他の選手と異なる特徴を持つ貴重なFWであり、復帰2戦目で豪快なゴールを記録するなど可能性は大きく感じているものの、1年の長期離脱から復帰したばかり。


 この現状ではFWに代表クラスの選手が補強されるのはガンバとしては当然の決断であり、例年の補強傾向からしても通例。ただ、トップ下のような位置でプレーしつつ、メッシやネイマールのようにチームナンバーワンの得点力を発揮する宇佐美の特徴を消すようなFWは必要ないと思います。加えて現在のガンバはカウンターの多彩さに彩られるように、基本システムの【4-2-3-1】の前の4人には個人での局面打開力や、この4人でのコンビプレー、グループ戦術でフィニッシュまで迫れる武器を持っていないと厳しい。以上の観点から言うと、ロチャのようなゴールのみに特化したFWよりも、日本代表でも見られた2列目の選手を活かすキープ力やスペースを作る機動力、1.5列目もこなせるなど器用さもある李忠成や前田遼一はターゲットとしてはアリだと思うし、信憑性も十分。


 続いてはGK。西川周作や、東口順昭といった足元の技術もある代表クラスの名前が出ていると同時に、昨季1年をJ2・アビスパ福岡でリーグ10試合と今季はJ1ヴァンフォーレ甲府でリーグ14試合出場しているレンタル移籍中のGK河田晃兵(26歳)を復帰させようという動きも。いくら西川が契約満了とは言ってもJ2から昇格してきたチームに移籍はないでしょうから、彼が国内移籍をするんなら恩師・ぺトロヴィッチ監督の浦和レッズのみかなと思います。東口に関しては可能性がありそうにも思いますが、ガンバのジュニアユースまで所属していながら日本代表MF本田圭佑のようにユースに昇格できなかった事を発奮にしてきた部分もあるだけに分かりません。また、彼の場合は故障歴が多いという点もネックになるので実力的にも本人のステップアップ具合を考えてもガンバ移籍は理想的になるでしょうが、河田の復帰があるんなら補強はないかもしれませんね。

ガンバユースの現状

  ~来季トップ昇格2名など注目選手紹介

 

 報道で名前が出ているポジションのチーム編成は以上でしたが、チームを作る上で、あるいは補強する事にも密接に関わってくるのが”育成”ですよね!?もともとガンバはユースの強化に力をかけて優秀な選手を輩出し、彼等が中心となってからトップチームも強豪となってタイトルを獲得していったクラブ。そのユースがプリンスリーグ2部に降格するなど近年は弱体化しておりました。ですが、ガンバユースが完全寮制度になって2年、今季から現在のこの年代の最高峰のリーグであるU18高円宮杯プレミアリーグウエストに初めて昇格。プレミアリーグでは苦戦しているもののクラブユース選手権をベスト4、Jユースカップも現在ベスト16まで順調に勝ち上がっています。やはり寮制度になった事が大きいのか?昨年辺りから1・2年生を中心に戦ってきているので”伸び”を感じる仕上がりで個々のタレントも揃いつつあり、トップ昇格が決定した2選手含めて楽しみです。Jユースカップはトップチームでいう天皇杯のような位置づけで、毎年退団が決定している選手が出場する事で「このチームで1試合でも多く」と観ている天皇杯の裏では、毎年卒業していく多くのユース選手を観ながら「このチームで1試合でも多く」と見守る大会です。決勝は大阪・長居で行われるので来季トップ昇格する2選手を中心にご覧下さい。その際のためにユースの注目選手を紹介!!
万博に集いし青と黒の戦士

DF内田裕斗(3年生)来季トップ昇格決定

写真の通りのガンバユースの主将。左SBですが、抜群のスピードを活かしたサイド攻撃の際の突破力はもちろんのこと、クロスの精度やキックの種類も豊富。タックルも激しく、クレバーな守備力を持つ。日本代表の内田篤人のようにビルドアップ、ゲームメイクにも絡めるサッカーセンスに溢れた逸材。ユースでは2年生時からチームの軸としてプレーしてたものの、昨年のJユースカップ決勝でリードしていた前半終了間際にPKと1発退場を食らったのを「転機になった」と語れるメンタルの強さも併せ持つ好青年は、下部年代の日本代表でもキャプテンマークを巻く事もある。ガンバ自慢の左サイドからの攻撃にいきなり絡んで来る実力を持っている。藤春とのポジション争いもできるだろうし、上下で共存も可能なプレースタイルを持つ。ガンバで例えると藤春と下平を足した感じ。海外で例えるとアーセナルのイングランド代表左SBキーラン・ギブスに酷似している印象があります。

万博に集いし青と黒の戦士
MF小川直毅(3年生)来季トップ昇格決定

こちらも2年生時から主力として活躍してきた選手。ざっくりと表現すると”ポスト・佐々木勇人”。弾丸のような縦への推進力抜群のスピード溢れるドリブル突破が専売特許のアタッカー。FWやトップ下などもこなせますが、適正はサイドMFだと思います。粗削りな部分が多いですが、長所がハッキリとしているのでまずは”ジョーカー”として自分の持ち味を発揮すれば面白い存在になると思います!!
万博に集いし青と黒の戦士

MF井手口陽介(2年生)来季”飛び級”トップ昇格の噂
2年前ぐらいから当ブログでも書いてますが、こちらが僕の期待の選手。相手をなぎ倒してボール奪取してはドリブルで持ち上がってミドルシュートやスルーパスというフィニッシュまで持ち込むスタイルから稲本潤一や”浪速の(チェルシーのMFマイケル・)エッシェン”と例えていましたが、ユースに上がってからはやや綺麗なプレーを志向するようになった印象。ワンタッチパスが増えて球離れが良くなったと言えばいいのですが、プレースタイル的には狭くなった気はします。それでも守備力もあるし、フィジカル的にも充実。元日本代表MF中田英寿に似てるかもしれませんね。
万博に集いし青と黒の戦士

MF市丸瑞希(1年生)1年後に飛び級昇格してきそう

こちらは1年生ながら主力としてガンバユースの仕掛けと崩しのメインキャストを張る逸材。ドリブルでの崩しから精度の高いパスやシュートを繰り出していくタイプですが、何といってもすでに大人びたプレーをする状況判断力の的確さが光ります。中盤フラットな4-4-2の左サイドでプレーする事が多い事もありますが、ゼニト・サンクトペテルブルクのロシア代表MFアンドレイ・アルシャビンって感じがします。
万博に集いし青と黒の戦士

GK林瑞輝(2年生)

現在行われているU17W杯出場(日本はベスト16で敗退。1試合出場)。昨季はU16アジア選手権のグループリーグ第3戦・北朝鮮戦と準々決勝・シリア戦でPKを止め、このU17W杯出場をもたらした原動力となった。ガンバの泣き所と言われるGKに待望の守護神になる期待を背負う逸材。
万博に集いし青と黒の戦士
最後に、来季のガンバ大阪にとって最大の補強になりそうなのは、Jリーグに技術委員長として出向していた上野山信行さんが復帰する事が濃厚である事。ガンバユースの初代監督であり、宮本恒靖・稲本潤一・新井場徹・二川孝広・大黒将志等、日本代表クラスで海外へ飛び立つほどの選手を育て上げたガンバだけでなく日本サッカー界の”元祖ユース育成の父”。上野山さんがゼネラルマネージャー職に就くと報道されてますが、上記のようなユースとトップチームの連携をスムーズにする事で、”育成と強化の両立”をこなしてくれる事を期待してます!!

 大らかな上野山さんは、自身がガンバユースの監督であった時に稲本潤一が如何わしい本やらビデオを隠し持っていて遠征中に発見した時も、「ティッシュを持って来ようか?」「ティーネイジャーとしてはそれで普通」と言えるような指導者です。また、強化部長時代にも加入1年目にJリーグ得点王となったFWパトリック・エムボマや、彼と共にステージ2位の大躍進を果たした原動力となったMFネボイシャ・”クルプ二”コビッチを獲得するなど実績は豊富です。

 また、僕も持っていますが、著書

日本のメッシの育て方/上野山 信行

では、”コーチング”と”ティーチング”の違いを明文化した指導方法で、教育現場や一般社会での指導者たる所以についても言及。非常に面白い本ですし、ガンバの礎を感じさせる部分もある事からオススメ図書として推薦しておきます☆

 井手口の飛び級トップ昇格が報道されてますが実現するのでしょうか!?実は当ブログでは井手口の飛び級昇格を1年半前から予想していたのですが、最近になって井手口の飛び級昇格が報道され始めてからそのページ( http://ameblo.jp/venger/entry-11135611775.html )のヒット数がハンパなく多いのです。正直言って驚いています。


 とにかく!!何よりも早く上野山さんの復帰が正式発表される事を待ちたいと思います!!

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【ガンバ大阪理想のCBコンビは!?】



  長谷川健太監督の意向、コンビ別の成績や従来の”ガンバスタイル”との相性、融合、積み上げといった部分も考慮してご投票下さいm(_ _)m



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「ガンバの至宝」宇佐美貴史☆バイエルン~ホッフェンハイム~ガンバ大阪

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ガンバ大阪へ復帰した”日本の至宝”宇佐美貴史のグルッポを作っております。

ガンバでの起用法、ポジションや、長谷川監督のサッカーとの相性から、核心に迫る名言や、練習場などで会話したこぼれ話なども書き込みください☆

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