J2リーグ第18節、ギラヴァンツ北九州VSガンバ大阪~代表組不在も危なげない内容的快勝☆【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

ヒロ・ゴラッソ

サッカーの "観た"試合を再び"読んで観る"サッカーブログです!
また、少しでも女子サッカーのためになりたいと願っています!
(by副業サッカーライター=hirobrown)
【寄稿実績】 http://shooty.jp/author/ffzmcx64
『SOCCERLTURE』http://soccerlture.com/

万博に集いし青と黒の戦士
ギラヴァンツ北九州0-1ガンバ大阪

得点者【ガンバ大阪】倉田(5分)

日本代表コンビが抜けても危なげなくガンバが2試合連続完封勝利☆ガンバユース出身7選手がコンパクトな守備で主導権を握ったナイスゲームでした☆

ガンバ大阪、J2第18節・VSギラヴァンツ北九州
  9レアンドロ  
  6倉田秋  
10二川孝広 41家長昭博
25岡崎建哉 27内田達也
4藤春廣輝 21加地亮(CAP)
5丹羽大輝 26西野貴治
  1藤ヶ谷陽介  
【選手交代】

HT、FW9レアンドロ☛FW18川西翔太

69分、MF25岡崎建哉☛MF17明神智和

80分、MF10二川孝広☛MF13阿部浩之


【ベンチ入り】GK29木村敦志、DF2オ・ジェソク、MF23武井択也、FW11パウリーニョ

 代表コンビの離脱を感じさせない今季最高の内容で勝利した前節と同じメンバーでスタート    ~ガンバユース出身者7選手を先発起用!!

 まさかのJ2降格から清水エスパルスでの6年間で手堅いチーム作りに長けた指導力を発揮した長谷川健太新監督の就任を経てのJ2開幕を迎えたガンバ。キャンプ前から負傷離脱者が続出しての開幕から苦戦したものの、徐々に復調。GW期間にもつまずきながらもその後完全な格下相手に3連勝して初の首位浮上で6月を迎えました。

 日本代表への合流で遠藤と今野が外れた前節の栃木戦。2人が抜けた場所には負傷中のCB岩下は戻れず、CBには丹羽が5試合ぶりに先発起用され、ボランチには大卒新人MF岡崎が今季初先発に抜擢。また、途中出場で流れを変えた家長も復帰し、3カ所の変更で、なんと先発メンバーにガンバユース出身者が7人。しかもCB2人と中盤の4人+倉田というセンターラインが全てとあって、”ガンバユース色”が濃くなったメンバー構成でスタートし、今季最高の内容で3-0と圧勝し、この日も前節同様の先発メンバー11人でスタートしました☆

【相手チーム状況~ギラヴァンツ北九州】19人加入、22人が退団の急造チームも、FWに質量優れたタレント揃い、新監督の守備戦術で巻き替えし中☆

3年前のJ2昇格から初年度は年間1勝だったチームを引き継ぎ、ここ2年でJ2リーグを8位、9位と躍進させた三浦泰年監督の下でチーム力はしっかりと積み上げられたものの、今季はその三浦監督と主力選手の多くが東京ヴェルディへ移籍し、その他大勢の入れ替えもあって、なんと22選手が退団し、昨季のメンバーがたった7選手しか残っていない急造チームに。モンテディオ山形や京都サンガで組織的な守備組織の構築で手腕を発揮した柱谷幸一新監督が19人もの新戦力を含んだ新チームをどうチームを作っていくのか!?

 J2ライセンスしか保有しない財政基盤の不安定さが三浦監督の残り契約1年での退団にも繋がったり、大幅な入れ替えをせざるをえない現状ですが、今季のFW陣については質量共にタレントが揃っている印象。ここ2年でリーグ19ゴールで高校卒業後にアルゼンチンのリーヴェル・プレートでプレー経験がある”逆輸入”のエースFW池元友樹を残留させた上で、Jリーグ通算400試合近くの出場数と100ゴールに迫るFW大島秀夫を獲得。さらに、韓国Kリーグから獲得したキム・ドンフィや下部年代の日本代表である若手のホープ=渡大生や大型新人の柿本健太などを揃え堅守速攻型のチームを引っ張っている。

 現在はJ2リーグで最下位から3つ目の20位も、新監督の戦術もハマり出した最近は前節の京都戦に勝利した事も含めて4戦無敗と巻き返し中。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【マッチレポート】攻守連動のコンパクトなサッカーで主導権握る

 前節続き、ガンバはユース出身者7人で込んだ陣容はチームが一丸となって試合に入っていました。キックオフから両チームとも手探り状態でロングボールを蹴り合う展開でしたが、

 5分、加地のアーリークロスをクリアされたセカンドボールの競り合いで競り勝ち、バイタルエリアで前を向いた倉田が受ける。切り替えして左足に持ち替えてDFを交わした瞬間に思い切りよく左足を一閃したミドルシュートが逆サイドネットに華麗に決まって0-1と幸先良くガンバが先制。

 9分には左サイドで岡崎の縦パスから二川がサイドへ展開して藤春のクロスをレアンドロがゴール前フリーでヘディングシュートを放つ場面も。しかしシュートは外れる。
 20分にもカウンターから倉田がドリブルで持ち出してレアンドロへ鋭いスルーパス。レアンドロのループ気味のシュートはGKに防がれたものの、前半は完全にガンバがゲームを支配。

 日本代表の司令塔MF遠藤を欠いて”娯楽性”は少ないものの、CB丹羽が前節に続いて積極的にDFラインを高く設定した事で最前線から最後尾までが非常にコンパクトに保たれ、攻守共に絶好調の倉田が最前線から仕掛けるプレッシングがより効果的に攻守を繋ぐ潤滑油となってチームが連動。若手ボランチコンビも先制した事もあってリスクは負わない長めのボールが多かったものの、横パスの次には縦パスを繰り出す的確さは十分で、ガンバが主導権を握りました。

 33分には左サイドで受けた二川が藤春、家長と絡んでのカットインで左45度からのカーヴをかけたシュートがクロスバーを直撃する場面も。

 逆に守備面では出足の早いプレスで瞬時にボール奪取に成功し、相手の初シュートを24分まで打たせずに前半はミドルシュート2本と直接FK1本の計3本に抑える。
そんなガンバが支配した前半は0-1で折り返しました。
 
”内容的大差のスコア上の拮抗”状態でも、
 北九州の勢いも削ぐベンチ含めた守備戦術で完封勝利☆

 後半開始から左手を負傷していたFWレアンドロに代わって川西を投入したガンバでしたが、48分にロングボールのこぼれ球を倉田がミドルゾーンから左足でボレーシュートを放つなど流れは維持。

 56分にはクリアボールを拾った家長が倉田とのワンツーでエリア内に侵入し、右足でのシュート性のクロスに川西が僅かに合わず・・・・や、61分の右からのFKに西野が折り返し、至近距離でフリーの内田が飛び込む場面も・・・・、73分には、ショートコーナーから二川の左足クロスにファーサイドでフリーの家長が・・・と、3度の決定機に決めきれないどころか、枠内にシュートを打てずに”内容的大差も、スコア上の拮抗”が続く。


 そこで北九州は積極的な選手交代で長身FW柿本や長谷川監督も”スーパーサブ”として脅威を感じていたキム・ドンフィを投入し、ロングボール主体ながらも勢いを持った攻撃を仕掛けてくる。


 これに対してガンバは最近は守備固めとして定着してきた”守護聖人”明神の投入で守備をより一層引き締めつつ、阿部の投入でカウンターで追加点を狙うプランに。


 82分、相手の右クロスから西野が中央で競り負けてゴール前でボールを繋がれ、最後は小手川のシュートがポストを直撃する場面があったものの、結局このシュートが北九州の最後のシュートとなり、終盤にはカウンターで決定機を作る余裕。

 やや後半は後退した最終ラインであったもののの、エリア内への侵入を2試合通してほとんど許さない堅い守備組織により、危なげなく勝利。


 チームは5連勝。しかも代表組が抜けてから2連続完封勝利です!!守備の面では前節に続いて今季最高の内容だったと思います☆

 

5連勝で今季初めて”勝点90ペース”を超える!!

 ガンバユース出身7選手で一丸となったチームに”ポスト・グノ”誕生か?
 

これで18試合を終えて11勝6分1敗(得点35、失点15)、勝点39でリーグ首位をキープ。この日引き分けた神戸との勝点差は2となって単独首位です!現在の勝点を42試合で換算すれば91となりますので、目標の90を初めて超える数字になりました☆


万博に集いし青と黒の戦士
万博に集いし青と黒の戦士
 2試合連続完封勝利となったガンバにあって、CBコンビとボランチコンビというチームの重大なセンターラインに配置された20歳前後の3選手+27歳の丹羽というガンバユース出身の4選手は前節よりもさらにスムーズに機能していたと思います。

 前節はユースの後輩である若いセンターラインの3人に対して優しめのマーティン・キーオンのように指示を出し、意見を交換し合った丹羽大輝の姿に、「常勝ガンバを築いた宮本恒靖・山口智の姿がダブって見えました」と書きましたが、この試合はそこまで意見交換を事細かく取るよりも、すでに緻密な約束事や連携が染み渡っているように見えました。

 最終ラインが高く設定されるがゆえのハイプレスで攻守が連動した事もあり、簡単にオフサイドを取っていましたし、後半はややラインが後退したとは言え、マークを外すような場面もエリア内への突破・侵入も許さず。「本当に2試合目なのか?」と思える熟成ぶりでした。

 また、試合終了後のヒーローインタビューで、先制の決勝点を挙げた倉田が、「今日は全く納得できない試合だったので、次の試合までの1週間で今日の試合のようにならないように準備したい」とコメントしていた事にも感動しましたね!!攻守両面で存在感を発揮する点も含めてプレースタイル的にもカウンター攻撃も多かった2011年のイ・グノに近い存在になってきたと思いませんか?”ガンバと言えば倉田”のチームになりましたね☆


 
次節は水戸ホーリ―ホックとのアウェイ戦です。この日は7207人に終わった観客動員数にも注目ですね☆代表選手抜きの中でのアウェイ戦はやはり減るのかもしれません。


では、最後に個人採点をお楽しみください☆
スタメン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GK藤ヶ谷陽介6.0ロングボールで勢い付く相手に全く屈さず強さを発揮。ファインセーブと呼べるほどのプレーはなかったものの、連続完封に貢献した☆


DF加地亮6.0先制点の起点となった攻撃面ではその後は自重したものの、安定感あるプレーで勝利に貢献。キャプテンマークは似合わないけど(笑)
DF西野貴治6.0攻守両局面のセットプレーで強さを発揮するも、実は重要な場面で競り負ける事も多く、練習試合に岩下が復帰した事で危うい立場にあるのは丹羽でなくこちら。それでもボール際を粘り強く詰めて闘争心溢れるプレーで”板長”の頭髪に沿った精神面での強さも身に着けつつある模様。
DF丹羽大輝7.5コンパクトな陣形を維持するDFラインを統率し、2試合通じて全く隙を見せない全員守備の原動力に。ピンチの場面での思い切ったインターセプトも成功させて攻守をつないだ☆
DF藤春廣輝6.5二川とのコンビで左サイドをシンプルに突破してのクロスで決定機を作りつつ、守備でも全く裏を取らせずに完封に貢献☆

MF内田達也6.5CBと連携しての挟み込みや、FWと連動しての組織的なプレスと前後の選手との連携のスムーズさに判断力とユース時代は主将としてプレーしたリーダーシップも感じさせた。あとはシュート機会が多く、これまで攻撃面での活躍の方が多い意外な印象の中で、得点という結果が欲しい!!それだけです!!
MF岡崎建哉(69分まで出場)6.0視野の広さや球筋のしっかりした縦パスでゲームメイク。前節と同じ時間帯での交代となったものの、プレー時間中はスタミナ面を除き安定したプレーを披露。
MF家長昭博7.0珍しく?若いボランチを気にしてか、トリプルボランチ気味にバランサーとしても機能。バイタルでワンツーやドリブルを駆使しての局面打開やラストパスなどもあったが、本人も気にしているであろう数字に残る結果が現在まで1ゴール1アシストな事。決定機を決めきれないのはこの日も3つほど☆所属元のマジョルカが2部へ降格したが、7月以降の契約はどうなるのか?が気になる。
MF二川孝広(80分まで出場)7.0前節よりもさらにカウンターやロングボールが多くなったチームにあってバイタルで前を向く”フターン”(笑)はあまり見られなかったものの、長めのスルーパスをサイドでの起点を作ってから通したり、ワンツーでカットインしてのクロスバー直撃シュートなどで若いチームを牽引☆


FW倉田秋7.5ガンバは「倉田のチーム」。代表2人が抜けて2試合目はドリブルで運んでのカウンターからチャンスを作りまくり、前線からのプレスで危なげなく勝てた試合を象徴するプレーを続けた☆決勝ゴールの左足ミドルも素晴らしかったが、ヒーローインタビュー時のコメントと表情がもっと素晴らしかった!!彼は心技体が伴ったチームの核となった☆

FWレアンドロ(45分まで出場)6.0カウンターから鋭いシュートを枠内に見舞ったり、サイドチェンジのボールを供給するなどストライカー兼チャンスメイカーとしても調子は良かったが、負傷していた左手の影響もあって前半で交代。試合終了後のサポーターへの挨拶時に号泣なのは・・・なぜっていうか決定したのか?


途中出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

FW川西翔太(46分から出場)6.0ポストプレーやアクセントを作るキープ力、パス出しで攻撃の起点となって勝利に貢献。しかし、自身の置かれた状況を考えるとシュートへの意識を強くした方が良かったかもしれない。
MF明神智和(69分から出場)6.0解説者に絶賛されてましたが、実際はバイタルのスペースを使われる事は多かったと思います。ただし、西野が競り負ける場面が多かった終盤にCBのカヴァーに置いて危機察知能力を発揮して勝利に貢献☆
MF阿部浩之(80分から出場)6.0カウンターからシュートや決定的なクロスを供給するなど少ない時間でアピールできた☆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ガンバ大阪MF武井択也の処遇は?妥当か?必要不可欠な戦力か!?」


 アンケートも作りました!!

武井択也の現在の処遇に対して、ガンバサポーターはどう思っているのか!?

内田と比較しても構いませんし、武井自身の実力や、監督のスタイル、現在のチーム成績や今後のチーム作りに向けての意見でも構いませんので、皆様の中での「武井択也の現在地」に対しての思いをお聞かせください☆お願い致します<m(__)m>

http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=111858


ご参加・ご協力いただける方は上記URLか当ブログ左上のバナーからご投票お願い致します。

該当選手が選択肢にない場合は、恐れ入りますが、【その他】を選択していただき、【コメント】欄に希望する事の記入をお願い致します。皆様からのご投票お待ちしております☆

読者登録してね
最後まで読んでいただいてありがとうございます。ランキングに参加しておりますので、興味深く読んでいただけた方は、↓をクリック下さい。



今後ともよろしくお願い致します☆

にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ

2011Jリーグ特命PR部員 hirobrown