もう、去年(2023年)の
8月のことですが〜 (^_ ^ ;)
少彦名神社に行ったあと
初めて、適塾を訪れました。
大阪のど真ん中にあります。
自分は大阪大学に縁があり
22年ほど仕事で通っていますが
阪大の前身である適塾には
それまで行ったことがありませんでした。
だいぶ前のドラマ《 仁 - JIN - 》 で
武田鉄矢さんが緒方洪庵役で出てらしたけど
すごく良かったですね!
「私は、医の道は
平らな世に通じると思うてます。
武士や百姓や人に勝手に
身分の上下つけとる世の中ではございますが、
腹割れば同じもんが入ってます。
天の下に人皆等しきなり」
荒れまくった幕末という
特別な転換期、そんな時世に
神さまが意図して遣わされた、
そんな人物だと思います。
適塾は、外観はこじんまりしてますが
中庭があり、とてもきれいでした。
こういう古い木造建築、すごく好き。
書斎
全体模型がありました。
この《家屋》からどれだけの偉人を
輩出したことか!
緒方洪庵がいなければ
ニッポンで、天然痘やコレラは
もっと酷い事になっていたでしょうね 。。。
一階にはおくどさんと井戸がありました。
(おくどさんで炊いた新米のおにぎりとか
さぞ、美味しかったことでしょう )
二階から見た急な階段
あの有名な、解体新書の複写版。
整骨新書、恥ずかしながら
この名称を知ったのは初めてでした。
骨について事細かに描かれてあります。
前に、NHKで適塾が取り上げられた時
小ドラマがありましたが
塾生が奪い合うが如くに勉強された
オランダ語の辞書。
真夏の暑い夜も
(今みたいにエアコンなど無いなか)
今ほど暑くなかったにしても
汗ふきふき勉学に勤しんでいたのを
想像します。
冬は冬で、寒かっただろうなあ
二階の大広間にわたしも座ってみました。
紺色チェックはお気に入りのカバンです。
夏用のサラッとしたズボンも
今年も、よく履いてるやつです(笑)
大広間と言ったけど、
大勢いる塾生の
ひとり分のスペースはたぶん、
たたみ一畳ぐらいでしょう。
やんちゃな年頃の塾生たちにやられたのか
傷だらけの大黒柱(笑)
カタナ傷も沢山ありますねえ
上を見上げると、立派な梁!
これぐらいの《しっかりさ》でないと
皆を支えられん、ということですね!
二階の窓から下を見おろすと
そんな皆を支えたのは、
緒方八重殿。
たぶん、若い頃は超絶美女
であったと思います。
緒方洪庵さんの奥さま。
旧姓は億川という珍しいお名前。
緒方洪庵に嫁ぎ、
たくさんの子を産み育てられました。
適塾において塾生たちにとって、
お姉さんでもあり、お母さんでもあり
相談にものってくださる存在。
で、あると同時に尊敬する師の奥様で
親しみと尊敬が混じった気持ちで
接していたことと思います。
高校野球球児や箱根駅伝の寮母さんみたいな。
緒方洪庵の御両親。
そして、主な蘭学塾。
からの、大阪大学への変遷。
この100年、150年で、
世界は本当に、様変わりしましたね
《世のため、人のため》の精神を貫いた大先生は、
今の《にっぽん》を
天から、どのように見ていらっしゃるでしょうか