真紅のグライダー | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

2週に渡って「理想のグライダー」を綴って来たが、「一体誰に依頼するか?」と前回の更新で綴ってみたもの・・・

この画像から察しが付いたとのではないだろうか?

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まぁ、タイトルにもある通り、誰に依頼したかは云うまでも無いが・・・

このアウトラインに辿り着くまでには結構なやり取りが繰り広げられたので、その辺りの事変も綴ってみたいと思う。

 

 

改めてロジャー・ハインツに「グライダーを創って欲しい!」」と依頼した所、即答で「どんなグライダーが良いんだい?」と返されたので、「君に任せる」と伝えると・・・

彼は「大枠だけでも決めて欲しい」、「グライダーと云いても色々とあるからね」と告げて来た。

 

 

なるほど・・・

PIGにはPIGの深さがある様にグライダーにはグライダーの深さがあるのだと、この時に「勉強が足りていないな」と痛感するほどだった。

 

 

まさか、ロジャーに「スキップ・フライやマイク・ヒンソンの様なグライダーが欲しい!」とも云えない訳だし、既に有しているそれらのボードを態々複製してもらっても全く意味が無い訳で、大まかに「グライダーでこういうサーフィンがしたいんだ!」と告げた。

 

 

そると彼は「解った!」、「それであればポイントノーズを採り入れよう!」と告げて俺もあとは彼に任せる事にした。

 

 

しかし、仕様はあくまでも俺がハンドリングをしたい。

予予イメージしていたフォーム、クロス、パネルカラー、オンフィン等の要望を伝えると・・・

「少し重くなるだがビーチまでの持ち運びが苦でなければ大丈夫だろう」、と受諾してくれた。

 

 

それから大凡1年半の月が流れ、完成したのが先にも紹介したこちらのグライダーである。

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長さは11ft。

マイサイズの10ftから1ftばかり長くしてもらっている。

 

 

これは「グライダーはアウトから乗ってナンボのモノ・・・」的な俺の見解から浮力を最大限に考量できるように長さは勿論乍ら、厚みとってもらい・・・

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更には、ロッカーも極力抑えてもらっている。

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長さ、厚み、ロッカー・・・

これだけの内容であれば小波であろうともアウトからのテイクオフにも支障はないであろう。

 

 

また、操作性に長ける為に俺のサーフボード中では非常に稀なダブルエッジを採り入れてもらっている。

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テールはスキップ・フライやマイク・ヒンソン同様にピンテールを採用し、よりグライダーらしく仕上げもらった。

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フィンはグライダーならではなの小振りなレイクフィンをグラスオン。

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実は、このグラスオンフィンこそがカスタムのテーマであったと云いても過言では無いかも知れない。

いやいや、それだけじゃない。

このアーリー'60sを彷彿させるパネルカラーもこのグライダーの醍醐味だ。

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ポイントノーズから続く赤いストライプはロジャーのディケールまで続き・・・

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その存在感を醸し出している。

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こうして、客観的にグライダーを眺めてみると・・・

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「果たして永遠の初級者である俺がこのボードで何ができるのだろうか?」と自問自答したくなるが、この想い描いている瞬間こそがロングボーダーの至高のひと時なのかも知れない。

 

 

後はワックスアップを施し・・・

Go Surf!!!!!

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Keep Surfing!!!!!